俳優の柿澤勇人が2日、都内で開催されたミュージカル『東京ラブストーリー』制作発表に登壇。人気原作をオリジナルミュージカル化することへの覚悟を明かした。
【写真】永尾完治役への覚悟を語った柿澤勇人
1991年にフジテレビがテレビドラマ化して社会現象を巻き起こした、“恋愛の神様”と称される漫画家・柴門ふみの同名漫画を、30年の時を超えて、ホリプロが世界で初めてミュージカル化。音楽は、ブロードウェイの一線で活躍するグラミー賞受賞作曲家、ジェイソン・ハウランドによる全編書き下ろしとなり、演出はミュージカル『アリージャンス~忠誠~』で共同演出を務めた豊田めぐみが担当。制作発表には柿澤はじめ、笹本玲奈、夢咲ねね、濱田龍臣、唯月ふうか、熊谷彩春、綺咲愛里、高島礼子、そしてジェイソンと豊田も登壇した。
空と海の2チームに分かれ、ダブルキャストで挑む本作。柿澤は空キャストで永尾完治役を演じるが、話を聞いた当時のことを「最初は正直、不安というか『どうなっちゃうの?』というワクワクがありました。周りもそうで『完治やリカが歌うの?』と声をかけられて」と回顧し、「数年前に『DEATH NOTE』のミュージカルに関わらせていただいた時も、同じ現象があって。けど数年経って、日本では再演を何度も繰り返して、台湾でも公演できましたし、韓国では連日ソールドアウトの人気作に成長しています。『東京ラブストーリー』も日本で成功させて、いつか海外に進出できるような作品にしたい」と力強く宣言。
先日ワークショップに参加したそうで、「ジェイソンの考えてくれた音楽が本当に素晴らしくて、キャッチーで耳に残り、ワクワクするけどちょっと泣きそうになる。そんな曲がたくさんありました」と興奮気味に明かし、「楽しみながら苦しみながら頑張りたい」と気合十分。また、オリジナルミュージカルで心がけていることを聞かれると、「すごくくじけそうな時がたくさんあるんです」とこぼし、「でも周りの仲間たちやスタッフさんが絶対に支えてくれる。『日本初のオリジナル作品を作る』という思いのもと、みんなで一丸となり、何を批判されても、何を言われようとも、俺たちはここでやると決めたんだから、とにかく走って前に行くしかないという気持ちが一番大事だと思う」と力を込めて答えていた。
同じく永尾完治役を演じる濱田は「自分はミュージカルの経験が本当に浅くて。ワークショップで歌を歌いながら本読みした時に、『これがミュージカルだ』、完治役という自分にかかってる期待やプレッシャーをヒシヒシと痛感して」と口にし、「それをいい意味で裏切れるように精一杯努力していきたい」と凛々しい表情。さらに、「令和の今の時代だからこそ見せられる『東京ラブストーリー』で、ドラマを見ていない方たちにも届くメッセージがあると思う。僕自身、未熟なので完治と一緒に歩んで成長していきたい」と意気込んでいだ。
ミュージカル『東京ラブストーリー』は、東京公演・東京建物 Brillia HALLにて11月27日~12月18日上演。大阪公演・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて12月23日~25日、愛知公演・刈谷市総合文化センター大ホールにて2023年1月14日、広島公演・JMSアステールプラザ大ホールにて2023年1月21日~22日に上演。