シルヴェスター・スタローン監督・脚本・主演の映画『ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV』について、俳優の赤井英和とその息子でボクサー・映画監督の赤井英五郎ら各界著名人から応援コメントが到着。さらに、ロッキーとドラゴが戦う前のトレーニング風景が交互に映し出されるモンタージュ映像も解禁された。
【動画】闘志を燃やしてトレーニングするロッキー&ドラゴ
本作は、映画『ロッキー4』(米国1985年、日本1986年公開)を、スタローン自ら納得いくまで吟味を重ねて再構築し、42分の未公開映像を加えた作品。スタローンは今回の再編集によって、ロッキー・バルボアの内なる旅、イワン・ドラゴの変化、アポロ・クリードの悲劇を強調し、映画の核であるドラマをより濃く描きだすことに成功。アポロの息子を主人公にした『クリード チャンプを継ぐ男』(2015)、『クリード 炎の宿敵』(2019)のクリードシリーズへのつながりも意識した作品に仕上がっている。
王者アポロ・クリードとの戦いを経て、チャンピオンとなったロッキー・バルボアの前に、ソ連から“殺人マシーン”イワン・ドラゴが現れる。ドラゴとの激戦によって、ライバルであり親友のアポロを失ったロッキーは、対ドラゴ戦のため、ソ連へ乗り込むが…。
プロボクサー時代に「浪速のロッキー」の愛称で親しまれた赤井英和は「自分がボクサーだった当時は、ロッキーのボクシングのプレーばかりを見てたけど、この映画はプレーやなくて、1人1人の心が見える。ボクシング映画やなくて、人間そのものの映画なんや」。そして父・英和のボクサー時代を追ったドキュメンタリー映画の公開が9月に控える赤井英五郎は「ロッキーはキャラクターという枠を超えて、“勇気”の象徴だと思う」とコメントを寄せた。
イラストレーターの岡田成生は「『ロッキー4』で映画に目覚め、その精神を胸に生きてきた。アポロ~!ドラゴ~!!エイドリア~ン!!!新しいシーンの数々に、心の中で雄叫びを上げた」とコメントし、同時にイラストを描き下ろした。描き下ろしたイラストには戦闘マシーン・ドラゴとロッキーがロシアで鍛錬する姿が描かれている。
また、映画評論家の町山智浩は「ロシアがウクライナに侵攻している今、スタローンの母方のお祖父ちゃんがウクライナ系だと知ってからこの映画を観ると、いろいろ深い意味を感じますよ」と述べ、35年の時を経て生まれ変わった本作では新解釈で一部重要なパートが未公開シーンに差し代わっており、完成が2020年のため、スタローンがこうなることを予知したかのような、くしくも現在の世界情勢を映し出したクライマックスに変わっていることを指摘する。
映画『ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV』は、8月19日より全国公開。
※応援コメント全文は以下の通り
★みんな選択の自由がある。現実と向き合って自分のために戦う選択をする姿を見ると心を動かされる。
ロッキーはキャラクターという枠を超えて、“勇気”の象徴だと思う。
赤井英五郎(ボクサー/映画監督)
★自分がボクサーだった当時は、ロッキーのボクシングのプレーばかりを見てたけど、
この映画はプレーやなくて、1人1人の心が見える。
ボクシング映画やなくて、人間そのものの映画なんや。
赤井英和(俳優)
★「ロッキー4」で映画に目覚め、その精神を胸に生きてきた。
アポロ~!ドラゴ~!!エイドリア~ン!!!
新しいシーンの数々に、心の中で雄叫びを上げた。
岡田成生(イラストレーター)
★ヒーローのインフレ化と揶揄された『炎の友情』が、ロッキー史の頂点に立つ最高傑作となって戻ってきた!
褒めすぎだって? いや止められても言うぞ。なぜならオレは“沈黙しない大衆”((C)ポーリー)だからな!!
尾﨑一男(映画評論家・ライター)
★「こんなカットも撮っていたのか!」という驚きの連続!ドラゴの見え方も大きく変わる!
大好きな「ロッキーIV」が、もっと好きになりました。ありがとう、スタローン!
春日太一(ライター)
★肝となるMTV要素を残しながら、それぞれのキャラの思いが交錯するドラマパートが濃厚に!
まさに、奇跡のディレクターズ・カットだ!!
くれい響(映画評論家)
★学生時代にロッキー4を観て努力が才能を越える瞬間があると教わった。
そんなロッキー4に42分の未公開シーンが加わった“新作”「ロッキーvsドラゴ」を是非劇場で体験してみてください!
コトブキツカサ(芸人)
★80年代特有のノリがもたらした後悔のリセット。
清水節(映画評論家/クリエイティブディレクター)
★“俺を殺す気なら死ぬ気で来なきゃならない。その覚悟があるか?”――
あの名セリフに、新バージョンのクライマックスの死闘は完全に符合する。凄い!
相馬学(映画ライター)
★時を超え、『炎の友情』が再び燃え上がる!チル知らずなロッキーが熱波を送る漢気のサウナ!職場、学校、家庭…自分のリングで戦う全ての人にトラの目を与えてくれる作品ですよ!この夏、己の中のスタローンを呼び覚ませ!
DIEsuke(ライター)
★ロッキー!アポロ!エイドリアン!そしてドラゴ!!
深みを増した人間ドラマ(ポーリーはいつも通りです)が激闘の興奮をさらにレベルアップ!
今この時代だからこそ「2000万人が殺し合うよりマシだ」というロッキーのセリフを映画館で聞こう!
高橋ターヤン(ライター)
★ロッキーの代わりにデュークがリングに上がってたらどうしようかと少し不安になりながら観たが…最高だった。
より熱く、よりハードに、そしてより人情たっぷり! スタローン成分がガンガンに増量していた。
真の「ロッキー4」を刮目せよ!
デッドプー太郎(ライター)
★編集の妙によって、『ロッキー4』がまさかの感涙作に。アポロの闘いは決して犬死にではなかった。
編集次第では自分の人生もまったくの別ものになるかも、という妄想すら抱かせてくれる。
『映画大好きポンポさん』的に100点満点!!
長野辰次(ライター)
★「こんなシーン撮ってたの!?」驚きの未公開シーンで際立つ、闘わずにはいられない男たちの存在証明。
タイトル通り主役はロッキーだけじゃない。ドラゴに燃えろ、そしてドラゴに泣け。
橋本宗洋(フリーライター)
★大人になるとより沁みるロッキーとドラゴの戦いが、さらに“大人味”になって帰ってきた!
新しく追加されたエイドリアンへの愛の言葉に涙。
藤本エリ(ライター)
★これはアポロの映画だ。続編が次々に作られる作品には、魅力的なキャラクターが主人公以外にも必ずいる。
アポロの遺志を継ぐからこそ、ロッキーは輝き続ける。
堀晃和(ライター・編集者)
★ロシアがウクライナに侵攻している今、スタローンの母方のお祖父ちゃんがウクライナ系だと知ってからこの映画を観ると、いろいろ深い意味を感じますよ。
町山智浩(映画評論家)
★新作で映画作家として再評価される人は多くいる。しかし、旧作の再編集で映画作家としての技量を再認識させる離れ業をやったスタローンはやはりタダモノではない。
村松健太郎(映画文筆家)