今シーズンより毎週火曜に放送される、沢口靖子主演ドラマ『科捜研の女 2022』(テレビ朝日系/毎週火曜21時)の囲み会見が東映京都撮影所の新セットで行われ、10月18日20時からの初回2時間スペシャルの放送を前に、沢口、共演の内藤剛志小池徹平が作品にかける思いを語った。

【写真】生まれ変わった科捜研の新セットで囲み会見に臨んだ沢口靖子&内藤剛志&小池徹平

 1999年のスタート以来、現行連続ドラマ最多シリーズ記録を更新し続けてきた『科捜研の女』。

この秋、火曜21時という新たな枠で大胆に変貌。さらに高度な科学捜査を追求、よりスタイリッシュで、よりハイクオリティな大人の科学ミステリーとして始動する。主人公・榊マリコを演じる沢口、土門薫を演じる内藤らおなじみのキャストに加え、今シーズンでは小池演じる君嶋直樹が科捜研研究員として加入するほか、石黒賢演じる天才物理学者・古久沢明が“史上最強の敵”としてマリコの前に立ちはだかる。

 囲み会見では“火曜21時”という新たなステージに降り立つ心境を、沢口が「“またマリコに息を吹き込むことができるんだ”…と、うれしい気持ちになりました」と告白。さらには最新鋭の設備がそろい、「今どきの科学ラボという印象」になったという科捜研の新セットも自ら紹介し、「演出、カメラワーク、照明、衣装など、すべてにおいてクールで硬質でスピード感あるドラマを提示しようと挑戦しています」と、現場全体の意気込みを熱く語った。そして、「私自身も作品に向き合う基本的な姿勢は変わりませんが、放送時間が繰り下がることもあり、“大人モード”を醸し出していきたい。
ファッションもシックになり、“マリコが大人になった”と感じていただけたらうれしい」と、マリコの“大人度”をアピールした。

 また、新メンバー・小池徹平の印象については「まるで少年漫画から飛び出してきたヒーローのよう!(笑) しかも、お芝居がとてもしっかりしていらっしゃる」と絶賛。「登場シーンは専門用語でバトルしながら自己紹介する…といった、緊迫感漂う科学者同士らしい場面でしたが、やりとりをしていてとても気持ちが良かったです」と、頼もしさを感じていることを明かした。

 長年、沢口とタッグを組んできた内藤も、「放送枠が変わるのは、また新たなチャレンジで、非常にワクワクした時間を過ごしています。やっちゃん(=沢口靖子)とも、“いろいろ新しくしていこう!”と細かく話しています」と新境地に意欲満々。小池についても「化学変化を起こしてもらいたい」と大きな期待を語った上で、「この現場では新メンバーか先輩かなんてまったく関係ありません。
科学がどんどん新しくなるので、全員が毎回ゼロからのスタート。小池くんと一緒に、みんなで作っていこうと考えています」と“ワンチーム”を強調した。

 そのチーム入りを果たした小池は、「僕は16歳のときに大阪から上京して転校したのですが、まさにそのときの気持ちを思い出しています。でも、現場には長く続くシリーズゆえのチームワークがあり、非常に温かく居心地がよいですし、逆に、“転校生だから”という遠慮が一切ない空気にものすごく救われている部分があります」とプロ同士がリスペクトしあう現場の雰囲気を説明。「僕にとっても、この作品はものすごいチャレンジ。毎日たっぷり刺激をいただいています!」と目を輝かせて語っていた。


 10月18日放送の初回2時間スペシャルでは、君嶋の元上司に当たる京都環境生態研究センターのセンター長・奥崎譲(小宮孝泰)が火の気のない公園で突然、焼死するという不可解な事件が発生。これは、いわゆる“人体自然発火現象”なのか…? それとも奥崎を憎悪する天才物理学者・古久沢がなんらかの手段を用い、奥崎の体を発火させ、死に至らしめたのか? マリコは事件の真相を解き明かすべく奔走するが、古久沢はマリコの捜査方法を「科学者として醜悪」と冷たく非難して…。科学者VS科学者の壮絶バトル、そしてミステリアスな事件の真相とは…?

 ドラマ『科捜研の女 2022』は、テレビ朝日系にて10月18日20時より放送(初回2時間スペシャル)。以降、毎週火曜21時放送。

 コメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■沢口靖子(榊マリコ役)

――新シーズンの撮影はいかがですか? 新しくなったところを教えてください。


 現場では演出、カメラワーク、照明、衣装など、すべてにおいてクールで硬質でスピード感あるドラマをみなさんに提示しようと挑戦しています。さまざまリニューアルしていて、科捜研セットも新しくなりました。鑑定場所はフリースペースとなり、“今どきの科学ラボ”という印象です。私のいちばんのお気に入りは、マリコのラボを囲むオレンジ色のスモークガラス。クールな空間の中にも温かみを感じさせる色味が、マリコの人間味を表している気がします。このガラスはワンタッチで視線を遮ることができる上、巨大スクリーンにも変身するので、迫力ある映像を投影することもでき、それが演出にも生かされています。


 白衣もこれまでとは素材感が変わり、ストレッチが効いて動きやすくなったほか、襟も細くなってスッキリ大人っぽくなりました。また、マリコはじめ、メンバーの私服も全体的にシックな装いになりました。マリコの衣装テーマは、“大人の女性科学者”という感じでしょうか!

――新メンバー・小池徹平さんの印象は?

 同じ大阪出身でお会いする前から親しみを感じていたのですが、実際にお話ししたらさわやかな好青年で、まるで少年漫画から飛び出してきたヒーローのよう!(笑) しかも、お芝居がとてもしっかりしていらっしゃるんです。登場シーンは専門用語でバトルしながら自己紹介する…といった、緊迫感漂う科学者同士らしい場面でしたが、やりとりをしていてとても気持ちが良かったです。

――火曜よる9時という新ドラマ枠でスタートすると聞いたときのお気持ちを教えてください。

 これまでの歴史が一段落する寂しさも感じる中、“また新たなチャレンジをさせていただけるんだ”“またマリコに息を吹き込むことができるんだ”…そんなうれしい気持ちになりました。
今までの軸は残しながら“大人路線”へとシフトしますが、これまでのファンの方にもついてきていただきたいですし、新しいファンの方も開拓したいなと、大いに欲張っています。

――新シーズン、マリコはどこが変化していますか?

 マリコの真実への探究心は変わりませんし、マイペースぶりも健在です。私自身も作品に向き合う基本的な姿勢は変わりませんが、放送時間が繰り下がることもあり、“大人モード”を醸し出していきたい。お芝居も、より“大人の科学のプロフェッショナル”であることを意識して取り組んでいます。ファッションもシックになり、“マリコが大人になった”と感じていただけたらうれしいです。

――シリーズ誕生から24年目に突入しましたが、振り返って思うことは?

 当時はまだ“科学捜査研究所”の存在が世の中に浸透していない時代だったので、企画をうかがったとき真っ先に「そこは何をするところですか?」と質問したことを覚えています(笑)。科学の進化に伴い、作品全体も進化してきたことが長く続いてきた理由のひとつだと思いますし、科学だけでなく人間も描いてきたところが作品の魅力であってそこは変わりません。その上で今作では今までの“明るく身近な科捜研”ではなく、クールで高度で上質な世界観を目指していきます。

■内藤剛志(土門薫役)

――新シーズンの撮影はいかがですか?

 この作品に参加していていちばんうれしいのは、常にチャレンジをさせていただけること。20年以上続いていること自体もそうですし、通年放送や映画化もありました。今シーズン、放送枠が変わるのは、また新たなチャレンジ。非常にワクワクした時間を過ごしています。

――火曜よる9時という新ドラマ枠でスタートすると聞いたときのお気持ちを教えてください。

 『木曜ミステリー』は伝統の枠でしたから、やっちゃん(=沢口靖子)と同じく、寂しさはもちろんあります。でも今回のシーズンでは火曜9時のドラマ枠のスタートを飾るチャンスをいただいたわけで、そういう場をもらえた、という喜びのほうが大きいですね。やっちゃんとも、“いろいろ新しくしていこう!”と細かく話しています。前シーズンとはまた違うものをお見せしたいですね。

――新メンバー・小池徹平さんの印象は?

 小池くんとの共演は3回目で、やっちゃんがいうようにお芝居がしっかりしているし、現場での真摯な姿勢もよく知っています。化学変化を起こしてもらいたいなとは思っていますが、この現場では新メンバーか先輩かなんてまったく関係ありません。いつもやっちゃんと話しているのですが、科学がどんどん新しくなるので、私たちも毎シーズン、ドキドキしながらやらせていただいているんです。だから、全員が毎回ゼロからのスタート。小池くんには撮影初日からセリフのタイミングについて相談しちゃいましたし、小池くんと一緒にみんなで作っていこうと考えています。今後、小池くんが演じる君嶋と土門も、これまでのキャラクターたちにはない関係性を培っていけたら面白いですね!

■小池徹平(君嶋直樹役)

――新メンバーとして加入されましたが、今のお気持ちを教えてください。

 僕は16歳のときに大阪から上京して転校したのですが、まさにそのときの気持ちを思い出しています。“転校生”として科捜研の現場に入らせていただき、息つく間もないまま怒涛のような日々を過ごしています。でも、現場には長く続くシリーズゆえのチームワークがあり、非常に温かく居心地がよいですし、逆に、“転校生だから”という遠慮が一切ない空気にものすごく救われている部分があります。

――撮影現場の雰囲気はいかがですか?

 セットが豪華で、ひとつひとつの機器へのこだわりを感じます。出演者だけじゃなく、スタッフのみなさんからも「新しいものを作っていこう」という、いい熱量をものすごく浴びています。

 科学用語って自分の耳になじんだ言葉ではないし、理解という領域まで到達しきってない部分もあるので、みなさんのお芝居のテンポが早く感じてしまうこともあって、必死にすがりついている感覚です。でも監督から「“3年前からいたんじゃない?”と思うぐらい現場になじんでいる」という言葉をいただいて、それで一気に肩の力が抜けたところもありますね。

――沢口さん、内藤さんとの共演はいかがですか?

 当たり前ですが、沢口さんは“マリコさん”にしか見えず、真にマリコさんとして存在されているんです! ずっと見てきた世界に入ってお芝居させていただいているのは、不思議な感覚ですね。内藤さん演じる土門さんとも、これから深く絡むことができたら面白そうだなと思っています! 僕にとっても、この作品はものすごいチャレンジ。毎日たっぷり刺激をいただいています。