“ゆいぽん”の愛称で人気の櫻坂46・⼩林由依。10月4日には2nd写真集『意外性』(講談社with事業部)を発売し、アイドル、モデル、女優と着実に活動の幅を広げている。

櫻坂46は一期生の卒業が続き、まもなく三期生が加入と新たな転換期を迎えているが、グループへの思いを聞くと小林は、「あまり不安はない」と口にした。

【写真】2nd写真集『意外性』より小林由依の水着カット インタビュー撮り下ろし写真も

■「普段の写真であまり見せたことがない」“意外”なカットは?

――坂道グループの中で、2nd写真集を出された方は卒業写真集を除くと意外と少ない印象です。2ndを出された今の気持ちを改めて教えてください。

小林:いつか2冊目を出せたらという気持ちがありましたが、思いもよらない早さでお話を頂いたので驚きましたし、すごくうれしかったです。写真集を出せること自体、当たり前のことではなくて。その中で2冊目を出させていただけるのは本当にありがたいことですし、チャンスを頂いたからには最高の作品を作りたいと思いました。


――出来上がった写真集をご覧になられて、率直にどう思いましたか? 1st写真集との違いは?

小林:自信を持って皆さんにお届けできる1冊になったと思います。1st写真集はカメラ目線がそこまで多くなく、第三者の目線で見ているような写真集でしたが、今回は自分も写真集の中に入って一緒に楽しんでいるような作品になっていると思います。

――屋久島の雄大な自然の中や横浜をはじめ、さまざまな場所で撮影されたカットが収められています。ご自身が一番“意外”だと感じた表情のカットは?

小林:屋久島の海で夕日の中、ランジェリー姿で撮影したカットです。おもいっきり笑っていて。こういう感じの笑顔は普段の写真であまり見せたことがなかったなぁって思います。


――屋久島での撮影はいかがでしたか?

小林:屋久島での撮影はほぼ雨で、1日しか晴れなくて。その1日も曇ったり晴れたりで、夕日がちゃんときれいに出るのかという心配もあったのですが、本当に今までに見たことのない大きな夕日が見れたんです。すごくきれいで、その光景は今でも忘れられないです。あと、海での撮影は、波の引きが強くて体が持っていかれそうになるのを頑張って耐えながら撮りました(笑)。

――ランジェリーや水着姿での撮影の際、印象的だったことは?

小林:撮影に携わってくださる方が女性の方が多く、一番きれいに見える角度など、意見を出し合いながら撮影が進んだのはすごく新鮮でした。屋久島の海での撮影は白いレースのドレスを上に羽織って撮りましたが、それが夕日の光で赤く染まっていくのもすごくきれいで。
肌が夕日に照らされて艶々していて、きれいに写っていたのでよかったです。

――“女神の砂時計ボディ”と表現された磨き上げられた丸みとくびれも印象的で、女性も見ほれるスタイルです。何かトレーニングなどはされましたか?

小林:ありがとうございます。1ヵ月半ほど、ジムに通い、自宅でもトレーニングをしていました。トレーナーさんにメニューを組んでいただいて、腹筋やピックアップを中心に鍛えて。朝と夜に腹筋20回2セットは毎日していました。
あと、櫻坂46の遠征中にストレッチポールを持ち込むなど、ストレッチもしていました。運動はあまり好きではなかったのですが、今回自分のなりたかった体のラインが出たので、これからも続けたいと思います。

――横浜でのカットでは、「もしも⼩林由依が彼⼥だったら…」という妄想が⽌まらない「きれいなお姉さんとのデート」を思わせるカットが満載です。理想のデートシーンは?

小林:横浜の大さん橋がすごくゆったりしていて。撮影した時は季節的にも暑くもなく寒くもなく、心地のいい風が吹いていて、そういうまったりしてる場所でデートできたらいいなぁと思いました。あと、景色を楽しみながらのドライブとかも楽しそう。


■グループの転換期に「不安はない」 自身の卒業はノープラン

――櫻坂46は一期生の卒業が続いていますが、そういう状況に対してどんなお気持ちがありますか?

小林:年々、一期生が少なくなっているのは、正直すごく寂しいです。みんなで思い出話をしていると、当時は苦しかった出来事も笑えるぐらいになっていて。そういう一期生の今の時間はすごく温かくて、改めて絆が深まっている気がします。

――キャプテンの菅井友香さんが11月8、9日に行われる全国ツアーファイナルの東京ドーム公演で卒業されますが、同じ一期生として7年間活動を共にしてきた菅井さんへの思いは?

小林:菅井は欅坂46の時からキャプテンとして前に出ることが人一倍多く、いろいろな意見を受け止め、グループを背負ってきてくれていて、感謝でいっぱいです。最近1人でミュージカルに出演していましたが、すごく生き生きとしているので、卒業したら自分のやりたいことで自分のために生きていってほしいなって思います。

――菅井さんの卒業発表のときに「最高のキャプテン」というワードがSNSでトレンド入りしていましたが、小林さんから見てそう感じる部分は?

小林:キャプテンとして表に立ってグループの総意として思いを伝えるときは、菅井なりに自分で自分の言葉にかみ砕いて、毎回グループが思っていることを伝えてくれて。
それは誰でもできることじゃないと思います。責任を持ってちゃんと言葉にして伝えてくれて、ありがとうという気持ちが大きいです。残り短い時間、メンバーとして一緒に楽しみたいですね。

――小林さんもご自身の卒業を考えることはありますか?

小林:卒業について考えることはもちろんあるんですけど、今は具体的には全く考えていなくて。ノープランです。

――同期の卒業が続く一方で、もうすぐ三期生を迎えますが、ご自身の役割についてはどう考えられますか? 後輩メンバーへはどう接していきたい?

小林:三期生には、今まで櫻坂一期生、二期生で積み上げてきたものを伝えなくてはならないなと思っています。この1、2年で二期生との距離はぐっと縮まったかなと感じていますし、中にはありがたいことに私に憧れを持ってくれている子もいて。それはすごくうれしいことなので、仲良くなってもそういう部分は自分でも崩さないように頑張っていきたいです。

――キャプテン・菅井さんの卒業、新メンバー加入とグループにとって大きな転換期になると思いますが、今後の櫻坂46への期待や不安は?

小林:不安はあまりないです。やっとつかんできた櫻坂46の色がありますし、新しく入ってくる三期生とも一緒に頑張っていきたい。ファンの皆さんに櫻坂46の新しい一面も見せられたらうれしいです。

――櫻坂46「2nd TOUR 2022 “As you know?”」が始まりました。(取材時では)大阪公演を終えましたが、見どころを教えてください。

小林:今回、最初から最後まで演出もこだわっていて。すごくワクワクする部分もたくさんあって、全体で一緒に盛り上がれるライブになっていると思います。声が出せず、拍手だけなのはもどかしい部分もありますけど、ファンの皆さんがマスクをしていても笑ってくださっている表情は分かるので、それを近くで見れるのはすごくうれしいです。

――小林さんにとって、ライブはどんな時間ですか?

小林:櫻坂46の原点です。みんなテレビや雑誌などいろんな活動をしている中、全員が集まるライブはグループの醍醐味(だいごみ)。応援してくださる皆さんの顔を見て、こんなに愛していただけているということを改めて実感できる場所です。

(取材・文:高山美穂 写真:上野留加)

 小林由依2nd写真集『意外性』は講談社with事業部より発売中。価格は2200円(税込)。