2023年最初の金曜ロードショーに、宮崎駿監督の『ハウルの動く城』(2004)が登場。宮崎監督が『千と千尋の神隠し』に続いて手がけた本作は、魔女の呪いで90歳の老婆に変えられてしまった18歳の少女ソフィーと、美しい魔法使いの青年ハウルが心を通わせていくファンタジー大作。
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<ソフィー>倍賞千恵子
魔女の呪いで90歳の老婆になってしまった18歳の少女ソフィーを演じたのは、倍賞千恵子。女優として半世紀以上活躍し、代表作に『下町の太陽』、『幸福の黄色いハンカチ』、「男はつらいよ」シリーズの主人公・寅さんの妹さくら役など、山田洋次監督作品に数多く出演。また、昨年公開された主演作『PLAN 75』も話題を呼んだ。紅白歌合戦に出場するなど歌手としても活躍し、『ハウルの動く城』では主題歌「世界の約束」も担当している。
<ハウル>木村拓哉
美しい魔法使いの青年ハウルを演じたのは木村拓哉。本作で初めて劇場アニメ声優を務めた。「人の心臓を食べる」と噂され、美しさと申し分ない才能を持つが、実は弱虫で子どもっぽい一面を持ち、ソフィーと暮らす中で成長していくハウルを、木村が初挑戦とは思えない表現力で丁寧に演じる。
なお宮崎監督は新作長編アニメ映画『君たちはどう生きるか』の公開が7月14日に控えるが、昨年12月1日、木村がインスタグラムに台本とおぼしき青い表紙の冊子を投稿。この翌日、今度はスタジオジブリが公式ツイッターに、ハウルのイラストに「ありがとう」とコメントを書いた画像を投稿。一連の投稿が宮崎監督の新作に関するものではと一部で話題を集めた。
<荒地の魔女>美輪明宏
ソフィーを90歳に変えてしまう荒地の魔女を演じたのは、美輪明宏。
<カルシファー>我修院達也
城の動力源である火の悪魔・カルシファーを演じたのは、我修院達也。ジブリアニメへの出演は、『千と千尋の神隠し』(2001年、宮崎監督)で強烈な印象を残した青蛙役に続き、2回目。愛らしい動きと声で大活躍するカルシファーにご注目。
<マルクル>神木隆之介
ハウルの弟子・マルクルを演じたのは、当時11歳の神木隆之介。神木は2001年公開の『千と千尋の神隠し』(宮崎監督)の坊役、2010年公開の『借りぐらしのアリエッティ』(米林宏昌監督)の翔役でジブリ作品に出演。また、スタジオジブリの映画制作部門解体に伴い立ち上げられたスタジオポノック初の長編アニメ『メアリと魔女の花』(2017年、米林監督)にもピーター役で出演している。
<小姓>伊嵜充則
サリマンの身の周りの世話をする金髪おかっぱ頭の美少年・小姓を演じたのは、子役出身でドラマ『親子ジグザグ』や黒澤明監督の『夢』などに出演する俳優の伊嵜充則。
<かかしのカブ>大泉洋
頭がカブのかかしを演じたのは俳優の大泉洋。『ハウルの動く城』には、大泉の所属するチームNACSのメンバーが声優として参加。大泉もかかし役以外に、ソフィーをナンパする兵士A・B役を安田顕と演じている。
<国王> 大塚明夫
緑色の軍服姿で鼻の下に立派な髭を蓄えた国王を演じるのは、数多のアニメ作品で活躍する声優の大塚明夫。
<ヒン>原田大二郎
王宮を訪れたソフィーについてくる犬のヒンを演じたのは、俳優の原田大二郎。その名の通り「ヒン」と鳴き、鳥のような足を持つヨボヨボの老犬を、まさかのベテラン俳優が担当している。ちなみにヒンのモデルは監督の押井守。
<サリマン>加藤治子
ハウルがマダム・サリマンと呼ぶ、王宮に仕える最強の魔術を持つ魔法使い・サリマンを演じたのは、女優の加藤治子さん。ジブリアニメへの出演は、『魔女の宅急便』(1989年、宮崎監督)で主人公のキキにニシンのパイの配達を頼む老婦人役に続く、2回目。加藤さんは映画・ドラマで長く活躍し、2015年に92歳でこの世を去った。
アニメ映画『ハウルの動く城』は、本日1月6日21時より『金曜ロードショー』(日本テレビ系)にてノーカット放送(※放送枠35分拡大)。