クイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーの半生を描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』が、『金曜ロードショー』(日本テレビ系)で4月21日21時から放送される。「映画大好き」のみならず「音楽大好き」でも知られるこがけんが、本作の魅力と見どころを語った。



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 本日4月17日は「クイーンの日」。今から48年前の1975年のこの日、クイーンが初めて日本の地に降り立った。羽田空港には、メンバーの到着を見届けようと、約3000人もの男女が集まり、ビートルズの来日以来といわれる大騒ぎとして当時、ニュースにもなった。

 そして、この年の10月31日(日本では12月21日)、映画のタイトルにもなった、シングル「ボヘミアン・ラプソディ」が発売、全英チャートで9周連続で1位を獲得するという快挙をなしとげ、クイーンは伝説を作り上げることになった。

 その伝説のグループ「クイーン」の軌跡と、フレディ・マーキュリーの波乱に満ちた半生を描いた本作は、公開されるや否や、世界中で社会現象を巻き起こし、空前の大ヒットを記録。第91回米アカデミー賞では、フレディを演じたラミ・マレックの主演男優賞を含む最多4部門を受賞。
日本でもクイーンの初来日を知る現役世代だけでなく、生前のフレディを知らない若いファンからも熱狂的に支持され、2018年のNo.1ヒットとなった。

 「この作品の魅力は何と言っても…“本編で20曲以上ものクイーンの楽曲が流れること”です。それも、BGMとしてだけでなく、レコーディング、ライブという様々な形式で流れるんですね」というこがけん。

 「例えば、タイトルにもなっている名曲『ボヘミアン・ラプソディ』に関しては24トラックのマルチ・トラック・レコーダーを用いたレコーディング風景が描かれますが、その工程がとても自由な発想で面白いんですよ! 『ズンズンパ!』でお馴染み、誰もが知っているあの『ウィ・ウィル・ロック・ユー』に関しては、曲が生まれるきっかけが描かれています。この作品の世界的大ヒットのお陰で、世界中でクイーンの楽曲に再び注目が集まったことは記憶に新しいですね! あなたも作品を追う中で、まだ聴いたことのない素晴らしい楽曲との出会いがあることでしょう」と解説。

 注目のシーンについては「フレディ・マーキュリーのロックスターとしての孤独と葛藤を描くシーンですね。
本人の口で公言こそしませんでしたが、世間にはバイセクシャルと認識されていたフレディ。45歳という若さで人生を終えた彼自身の出自や恋愛、私生活が本作では真摯に描かれます。スーパースターだったフレディの人生は決して順風満帆なものではありませんでした。音楽的成功を納めた後、彼は孤独を深め、ドラッグや酒に溺れる生活を送り身を滅ぼしてしまいます。そういったネガティブな面も描き、あえて一人の人間としてフレディを描いていることが本作の魅力ですね」と語っている。

 映画『ボヘミアン・ラプソディ』は、『金曜ロードショー』(日本テレビ系)にて4月21日21時放送。