橋本環奈×山田涼介で送る超打算的シンデレラストーリー『王様に捧ぐ薬指』(TBS系/毎週火曜22時)。9日に放送された第4話は、羽田綾華(橋本)の初恋相手・神山絢斗(坂東龍汰)の登場で、新田東郷(山田)が嫉妬!? 甘々になった東郷に、「愛おしい」との声が上がった。

 ※本記事はネタバレを含みます。ご注意ください

【写真】可愛い×可愛いのコラボレーション 犬を抱っこする『王様に捧ぐ薬指』第4話の“綾華”橋本環奈

■“初恋の人”神山は、やっぱり怪しい?

「初恋の相手を忘れる人なんて、いるんだろうか。きっと、何度恋をしても、初恋だけは特別で大切なものだ」

 羽田陸(長尾謙杜)による意味深なナレーションから始まった第4話は、綾華と神山の青春時代が明かされた。坂東が演じている神山は、高校時代から何を考えているのかいまいち分からない。それは時を経ても変わらず、東郷に対しても、変なことを言ってしまいそうな不気味さがある。SNS上でも、「なんか闇ありそうだけどなんだろう?」「神山くん怖い」など不穏な空気を察知する声が多く上がっていた。

 ただ、神山のようなミステリアスな役柄は、坂東の得意分野と言えるだろう。2021年放送の『夢中さ、きみに。』(MBS)では、爽やかな男子高校生を演じていたが、その後の『真犯人フラグ』(日本テレビ系)や『ユニコーンに乗って』(TBS系)では、不思議な雰囲気をまとう青年を見事に表現していた。坂東は、作品にスパイスを加えることに長けている俳優なのだ。

 それにしても、神山はやはり何か恨みがあって綾華に近づいたのだろうか。綾華と仲良くしていたせいで、教師の逆恨みを買って大学の推薦が取り消されたことや、急に綾華に冷たい言葉をかけられたことなど…。
数えればキリがないほど、原因は考えられる。だとしたら、綾華と仲の良い佐々木梅(小林きな子)を辞職を考えるまで追い込む動画を流したのも、神山だったのか。

 どちらにせよ、神山は綾華と東郷の恋を脅かすだけでなく、もっとほかの“何か”を持っていそう。青春時代の淡い初恋が、きれいなまま終わってくれることを願いたい。

 また、第4話は、神山が不穏な空気を漂わせる一方で、東郷の甘々っぷりが際立った回だった。

■山田涼介の“嫉妬”の演技が愛おしい

 箱根旅行で完全に恋に落ちた東郷は、好きなのに素直になれない感じが、初々しくてかわいらしい。仕事はなんでもテキパキとこなすのに、恋愛となると全然スマートにはいかない。そんなギャップに胸を打たれた視聴者も多いのではないだろうか。

 『俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?』(テレビ朝日系)の時にも感じたのだが、山田は“嫉妬”をする時の表情が愛らしい。自分の知らない時代の綾華を知っている神山に対して、敵意をむき出しにするところや(それなのに、本人は隠せていると思っている)、むむむっという感じの表情。SNS上でも、「東郷様ほんと不器用で扱いやすくて愛おしい」などの声が上がっていた。

 そんな東郷と綾華の契約結婚は、どうなってしまうのだろうか。
嫌いだったはずのキムチと納豆を買い、落ち込む綾華に差し入れをしてあげた東郷。一方の綾華も、東郷に弱みをさらけ出せるようになってきた。不器用ながらもまっすぐな東郷の思いが、綾華に届くことを願ってやまない。

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