2024年の秋ドラマが、いよいよ出揃った。8月に公開された大ヒット映画『ラストマイル』の監督・塚原あゆ子と脚本・野木亜紀子の最強タッグが手掛けた日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』(TBS系)や、自閉スペクトラム症の役を演じる坂東龍汰が役作りで「撮影前の約1カ月間、他の仕事を入れず役と向き合った」と明かした『ライオンの隠れ家』(TBS系)など、放送前から話題になる作品も数多くあった。

そこで本誌は、「初回が面白かった秋ドラマ」についてアンケートを行った。

第3位は『モンスター』(カンテレ・フジテレビ系)。

常識にとらわれず感情を排除して相手と向き合うモンスター弁護士・神波亮子が、さまざまな問題に直面しながら法廷闘争に挑むリーガルエンターテインメント。NHK連続テレビ小説『ブギウギ』でヒロインを務めた趣里(34)が神波を演じる。東大法学部卒のエリート弁護士・杉浦義弘役をSixTONESのジェシー(28)が務め、普段のバラエティ番組とは異なるイメージも見どころのひとつだ。

《ミステリアスな趣里がいい》(50代男性/会社員)《初回、第2回ともにおもしろかった。カンテレだし、趣里ちゃんだし》(60代女性/会社員)《主演女優さんの演技が上手いし、ドラマも面白いから毎週楽しみです》(50代女性/専業主婦)と、趣里の演技力を評価する声が多かった。

第2位は『民王R』(テレビ朝日系)。

総理大臣・武藤泰山とその息子の心・体が入れ替わったことから巻き起こる騒動を描いた『民王』の再起動作。総理大臣の武藤泰山を引き続き遠藤憲一(63)が演じ、政界引退を考え始めた泰山が毎話、国民の誰かとランダムに入れ替わってしまうストーリーだ。初回では、遠藤演じる泰山とあの演じる秘書の冴島優佳が入れ替わる奇想天外な展開で、驚きも多かった。

《前作が面白かったから》(50代男性/会社員)《原作が面白いから》(50代女性/会社員)と前作や、原作である池井戸潤のサスペンス小説『民王』のファンも多く、《先日観た時に最後殺人犯と入れ替わって面白そうだった。

あのちゃんの演技も上手でびっくりした。》(40代女性/専業主婦)《笑えそうだから》(40代男性/会社員)と明るい気持ちで見られるという声が挙がった。

《現実に物申す的になれば面白いから》(50代男性/会社員)という視聴者も。

第1位は『海に眠るダイヤモンド』(TBS系)。

明治の初めから戦後の高度成長期にかけ、石炭採掘で発展した長崎県の端島(軍艦島)と、現代の東京を舞台にした70年にわたる愛と友情、家族の物語。ドラマ『アンナチュラル』『MIU404』、映画『ラストマイル』を手掛けた人気チームの脚本・野木亜紀子、監督・塚原あゆ子、プロデューサー・新井順子の作品で、時代をまたぐ主人公、鉄平/玲央の2人を演じるのは、日曜劇場初主演の神木隆之介(31)だ。

《当時を彷彿させるセットや、今はなくなった密な人間関係を描いていて、忘れてはならない大切なものがありそうだから》(60代男性/経営者・役員)《初回、こんな世界があったんだって引き込まれたから》(50代男性/会社員)《炭鉱島端島を舞台に繰り広げるドラマは興味深い》(60代男性/経営者・役員)と歴史を感じられる時代設定が好評だった。

また、《日曜劇場はどの作品もよく作り込まれており、主演の神木隆之介の演技もうまいし、わきを固める俳優も有名どころも多く期待できる》(60代男性/経営者・役員)《キャストが豪華でスケールが大きいから》(40代男性/公務員)《セットの豪華さで期待が高まりました》(40代女性/パート・アルバイト)など、1950年代の端島を再現したロケセットや美しい風景など、こだわり抜かれた画作りも見どころのひとつのようだ。

最後まで視聴者を楽しませられるのはいったいどの作品だろうか。

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