アニメ『ARIA』シリーズ初となる公式オーケストラコンサート「ARIA The SINFONIA」が、8月5日、東京・文京シビックホールにて開催されることが決定。併せて、本公演のオリジナルキービジュアル、原作者の天野こずえと佐藤順一監督からのお祝いコメントも到着した。



【写真】シリーズ初公式オーケストラコンサートのロゴも公開

 本公演は、『ARIA』の音楽の癒しの世界観をそのままオーケストラの生演奏で届ける。

 管弦楽は次世代を担う新進気鋭な実力派奏者で構成されるグランドフィルハーモニック東京が担当。指揮者は、Kバレエカンパニーおよびシアターオーケストラトーキョーの音楽監督を務め、最近では「東京シティ・フィルのドラゴンクエスト 交響組曲『ドラゴンクエスト』」シリーズで好評を博し、グランドフィルの首席客演指揮者を務める井田勝大。コンサートマスターは、読売日本交響楽団次席第1バイオリン奏者として活躍し、グランドフィルでも度々客演コンサートマスターを務める對馬哲男。そして、Choro Club feat. Senoo、窪田ミナ、牧野由依が参加する。

 さらに水無灯里役・葉月絵理乃の出演も決定しており、牧野由依とさらに監督・佐藤順一、音楽演出・佐藤恭野を迎えてのトークショーも開催される。


 オリジナルキービジュアルには、物語の思い出の地であるフェニーチェ劇場で、各キャラクターが楽器を手に楽しげに演奏している様子が描かれている。チケットは本日5月12日より発売中。

 「ARIA The SINFONIA」は、東京・文京シビックホール 大ホールにて、8月5日17時開場、18時開演。

 ※天野こずえ、佐藤順一監督コメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■天野こずえ(原作者)

私には作品作りで特に大切にしていることがあります。
それは物語に息づく『空気』作りです。
空気がなければキャラクターは呼吸ができず、世界も構築できません。当たり前にあるはずの、なくてはならない大事な存在…それが私の作品における『空気』だと思っています。
そしてアニメーションの ARIA の世界では、このなくてはならない存在が『音楽』のような気がするのです。『音楽』がなければキャラクターの息吹は芽生えず、『音楽』があるからこそあの素晴らしいネオ・ヴェネツィアの世界が色付いて構築されているのだと思います。
今回、そのARIAの世界が奏でる空気を胸いっぱいに吸い込んで、その音色を思う存分堪能できる貴重な機会を作っていただけました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
さあ皆様、楽しいひと時をご一緒しましょう…!

■佐藤順一監督

また、ひとつ新しい形の『ARIA』が生まれます。
身近にあるささやかな幸せが、どれほどの奇跡の積み重ねでできていて、どれほど大切なものであるかということを思い出させてくれる『ARIA』の世界は、訪れた人の心を穏やかにしてくれます。
アニメの中で奏でられる音楽も“泣きたくなるほどの幸せ”をイメージして、そっと傍らによりそうような音楽で、目の前の風景さえも、幸せの色に染めてくれます。オーケストラコンサートというと華やかで壮大なイメージですが、『ARIA』を愛しているという奇跡でつながった方達が生み出してくれる新たな音楽の世界がどんな幸せを描いてくれるのか、今から楽しみです。
きっと私たちを新しい『ARIA』の世界へと誘ってくれるでしょう。