DC映画最新作『ザ・フラッシュ』に登場するスーパーガールの日本版声優を、橋本愛が務めることが発表された。橋本は実写吹き替え初挑戦。

併せて日本語吹き替え版予告も解禁となった。アンディ・ムスキエティ監督から日本語吹き替えキャストへのコメントも到着した。

【動画】橋本愛がスーパーガールの日本版声優に! 映画『ザ・フラッシュ』日本語吹き替え版予告

 本作は、時空を超えて現在・過去2人のフラッシュ、スーパーガール、バットマンなどDC版アベンジャーズとも言えるヒーローたちが大集結するタイムループ・アドベンチャー。

 主人公は、地上最速ヒーローのフラッシュ。スピードを武器に“時間”も“世界”も超えるフラッシュは、幼い頃に亡くした母と無実の罪を着せられた父を救うべく、タイムループし“運命”を変えるために過去を改編する。その行動によって“現在”にゆがみが生じ、世界が滅亡の危機に直面することに。
その中でフラッシュが出会うのが、スーパーマンと同じクリプトン星人の女性スーパーガール。フラッシュが過去を変えたことでスーパーマンもワンダーウーマンアクアマンもいない世界に変わってしまった絶体絶命の危機で、フラッシュが出会う“最強ヒーロー”だ。

 本作のスーパーガールはクールで力強く、橋本がこれまで吹き替えを演じてきたアニメーションの人物たちとは一線を画すようなキャラクターだ。

 このスーパーガールに対して橋本は「彼女の魅力を一言で言うならば“強さ”。超能力などそういったこともありますが、気持ちの強さだと思います。カーラ(スーパーガール)は過去が詳細に描かれていないので、自分の中でも自由に膨らませて解釈した部分があって、その上でカーラに対するリスペクトや愛する気持ちなど確固たるものが築けました。
故郷との別れ、家族や大切な人との別れを経験しながら大事な人を守るという彼女のエネルギー、強さ、愛情、優しさを感じ取って頂けると嬉しいです」とその魅力を語っている。

 また、初めての実写吹き替え声優を務めた感想を聞かれると「俳優さんが演じられているとは言え、自分の中にカーラ(スーパーガール)としての根幹は作っておかなければいけないと思い、役作りとしてはいつもと同じ工程を踏みました。実際に声を入れるとなった時に、役者の表情や声色を聞いて実際に自分の身体でアウトプットするということ、自分自身の目の前にフラッシュがいるという仮想空間を作らなければいけないということを分かってから、どんどん声を当てやすくなりました」と語った。

 そんな橋本をはじめ、フラッシュ役の細谷佳正、マイケル・キートンのバットマン役の山寺宏一、ベン・アフレックのバットマン役の小原雅人ら日本版声優陣に向けて、本作の監督を務めたアンディ・ムスキエティから称賛と感謝のコメントが到着。

 橋本愛のボイステスト音声を聞いた監督は「声質やトーンを聞いた瞬間に橋本さんの声が役にピタリとハマりました。理想通りの声を持つ橋本さんにこの役を引き受けていただけて大変幸せです」とコメント。
これに橋本は「本当に嬉しいです。あれでよかったのかな、と終わった後に反省していたところもあったので、すごくホッとして救われたような気持ちです。生身のカーラを間近で見てこられた方だからこそ、自分の声を受け入れてくださり本当に嬉しいです」と喜びをにじませている。

 また、先日続投が発表されたフラッシュ役の細谷佳正に対して監督は「本作のバリー(フラッシュ)は今と過去の2バージョンの演じ分けが必要で、非常に高い演技力が必要です。エズラ・ミラーのフラッシュを知り尽くしている細谷さんが声優として本作に参加してくれて大変心強いです」と厚い信頼を寄せた。

 さらに、数々の作品でマイケル・キートンの吹き替えを担当し、さらに『バットマン』『バットマン・リターンズ』をはじめさまざまなバットマンの吹き替えを務めてきた山寺宏一に向けては「バットマンのレジェンドであるマイケル・キートンの嬉しいカムバック、そして、マイケル・キートン、日本でバットマンを何度も演じているレジェンドである山寺さんに本作でもバットマンを演じていただき大変光栄です!」とコメントした。


 映画『ザ・フラッシュ』は、6月16日より日米同時公開。

 橋本愛、アンディ・ムスキエティ監のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■橋本愛(スーパーガール役)

――スーパーガールの役が決まった時の気持ちを教えてください。

 オーディションのとき実際に台詞を収録させて頂いたのですが、ぶっつけ本番で何も準備できずの挑戦だったので、全然自信がありませんでした。受かったとお聞きした時は「ウソ!?」とびっくりしましたが、すごく楽しんで演じられたので「またカーラをやれるんだ、嬉しいな」と思いました。

――実写の吹き替え声優は初挑戦ですが、特に意識したことや苦労したことはありますか?

 俳優さんが演じられているとは言え、自分の中にカーラ・スーパーガールとしての根幹は作っておかなければいけないと思い、役作りとしてはいつもと同じ工程を踏みました。
実際に声を入れるとなった時に、そのキャラクターの表情や声色を聞いて実際に自分の身体でアウトプットするということと、自分自身の目の前に仮想空間を作って演じなければいけないんだということが、今回得られた発見でした。

――オーディションの中でムスキエティ監督に橋本さんの声のサンプルが届いて絶賛されていたとのこと。

 本当に嬉しいです。あれでよかったのかな、と終わった後に反省していたところもあったので、すごくホッとして救われたような気持ちです。生身のカーラを間近で見てこられた方だからこそ、自分の声を受け入れてくださり本当に嬉しいです。

――まだ映画を観ていない方にスーパーガールのどういうところを期待して欲しいですか。


 故郷との別れ、家族や大切な人との別れを経験しながら大事な人を守るという彼女のエネルギー、強さ、愛情、優しさなどを感じ取りながら、楽しんでいただけたら嬉しいです。

■アンディ・ムスキエティ監督

・フラッシュ役:細谷佳正へ

 本作のバリー(フラッシュ)は今と過去の2バージョンの演じ分けが必要で、非常に高い演技力が必要です。エズラ・ミラーのフラッシュを知り尽くしている細谷さんが声優として本作に参加してくれること、フィルムメーカー全員大変心強いです。

・バットマン(マイケル・キートン)役:山寺宏一へ

 バットマンのレジェンドであるマイケル・キートンの嬉しいカムバック、そして、マイケル・キートン、日本でバットマンを何度も演じているレジェンドである山寺さんに本作でもバットマンを演じていただき大変光栄です! フィルムメーカー全員があなたに対して全幅の信頼を寄せています。

・バットマン(ベン・アフレック)役:小原雅人へ

 DCにとって重要なバットマンを演じるベン・アフレックと共に、この役を誰よりも理解してくれている小原さんが声優として本作に参加してくれること、フィルムメーカー全員大変心強く思っています。そしてDC作品を愛する制作陣として一緒に作品作りができることを光栄に思います。

・スーパーガール役:橋本愛へ

 本作のスーパーガールはフラッシュとバットマンに並ぶとても重要なキャラクターなので、ボイステストの音声を私も事前に聞かせてもらいました。声質やトーンを聞いた瞬間に橋本さんの声が役にピタリとハマりました。理想通りの声を持つ橋本さんにこの役を引き受けていただけて大変幸せです。