1998年7月7日にドラマ『GTO』(フジテレビ系)がスタートして、今年で25年。藤沢とおる原作の同名漫画が原作の本作は、元暴走族リーダーの鬼塚栄吉が高校非常勤として、生徒たちの抱えるさまざまな問題に真っ向からぶつかり、豪快な力技で解決していく姿を描いた学園ドラマ。

大ヒットし、映画化もされた本作に出演したキャストらの中には、その後も活躍を続ける人気者が多い。今回はそんな『GTO』の生徒役などを演じた若手キャストを振り返る。

【写真】『GTO』大ブレイクした若手キャストたちの現在

■ 反町隆史

 主人公・鬼塚栄吉を演じた反町隆史は、このときすでに主演ドラマ『ビーチボーイズ』(フジテレビ系)などのヒットで人気若手俳優だった。自身が歌い上げた本作の主題歌「POISON ~言いたい事も言えないこんな世の中は~」もヒットした。そんな反町は、本作で共演した松嶋菜々子と2001年に結婚し、2人の娘の父親でもある。40代以降はバイプレイヤーとして渋い演技も見せているが、人気シリーズ『相棒』(テレビ朝日系)では杉下右京の4代目相棒を演じたことでもおなじみ。


■ 松嶋菜々子

 そんな鬼塚に最初は反発心を覚えながら、次第にひかれ合うヒロインで同僚教師、冬月あずさを演じたのは松嶋菜々子。前述したように、本作での共演をきっかけに反町と結婚した。本作以後もドラマ『やまとなでしこ』(フジテレビ系)をはじめとする人気ドラマに多数主演。中でも、2011年10月から放送されたドラマ『家政婦のミタ』(日本テレビ系)は、最終回で視聴率40.0%を記録する大ヒットだった。今年9月公開予定の映画『ミステリと言う勿れ』への出演が発表されている。

■小栗旬

 鬼塚が担任となる2年4組の生徒で、当初は女子生徒のイジメのターゲットになっていた吉川のぼるを演じたのは小栗旬。
本作が連ドラのレギュラー初出演だった小栗は、その後『ごくせん』(日本テレビ系)、『花より男子』(TBS系)などに出演し、20代からトップ俳優に。2022年、主演を務めた大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK総合ほか)は大絶賛を受けた。私生活では2012年3月にモデル、女優の山田優と結婚。2人の間には4児が誕生している。今年6月には、所属事務所のトライストーン・エンタテイメントの2代目代表取締役社長に就任することが決定した。

のちに『IWGP』“キング”役で大ブレークする俳優も

■ 窪塚洋介

 2年4組きっての天才だが、鬼塚の赴任前から起きていた“教師イジメ”の黒幕である菊池善人を演じたのは、窪塚洋介。
窪塚といえば本作の2年後、ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系)で演じたカラーギャングのリーダー、“キング”こと安藤タカシが当時大人気となり、多くのフォロワーを生み出した。2005年に転落事故で重傷を負うも、その後復帰。2017年には巨匠マーティン・スコセッシ監督の映画『沈黙 -サイレンス-』に出演した。前妻との間に生まれた長男・窪塚愛瑠も俳優として活動している。

■ 池内博之

 教師イジメの参謀だった村井国雄を演じていたのは池内博之だった。20代から日本のドラマ・映画に多数出演していたが一方、2008年に公開の『イップ・マン 序章』でアクションスター、ドニー・イェンと共演して以降、中国や香港へと活躍の場を広げている。
昨年は、小芝風花がヒロインを演じた人気ホラーシリーズ最新作『貞子DX』に出演していた。

■ 藤木直人

 鬼塚の親友で同じ元暴走族ながら警察官になった冴島龍二を演じていたのは、藤木直人。藤木といえば、本作の2年後の2000年にドラマ『ナースのお仕事3』(フジテレビ系)で観月ありさ演じるヒロインの恋人となる研修医役を演じ、ブレイクした。その後も多くのドラマ、映画に出演している藤木だが、2005年4月からはトーク番組『おしゃれイズム』(日本テレビ系)の司会を森泉、上田晋也と共に16年半にわたって務めた。2005年12月、一般女性と結婚し、3児の父親でもある。