グループの冠番組『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系/毎週金曜20時)がゴールデンに進出し、初のドームツアーも成功させるなど、国民的アイドルグループに成長したSnow Manの目黒蓮。ドラマ『silent』『舞いあがれ!』、映画『わたしの幸せな結婚』と、俳優としても目覚ましい活躍を見せる彼が、この夏、金曜ドラマ『トリリオンゲーム』(TBS系/毎週金曜22時)で、連続ドラマ単独初主演を務める。
【写真】スイーツ姿がかっこよすぎ! 『トリリオンゲーム』制作発表会見に登場した目黒蓮(全身カット)
◆演じたことのないキャラクターに不安とワクワク
本作は、「ビッグコミックスペリオール」(小学館)で好評連載中の原作・稲垣理一郎、作画・池上遼一による同名漫画のドラマ化。主人公である“世界一のワガママ男”のハル(目黒)と、“気弱なパソコンオタク”のガク(佐野勇斗)という正反対の2人が、ゼロから起業し、型破りな方法で1兆ドル(トリリオンダラー)を稼いで、この世のすべてを手に入れようと成り上がる前代未聞のノンストップ・エンターテインメントだ。
主演というオファーに目黒は「素直に普通にうれしかった」そうだが、「同時に今まで自分がやらせてもらってきた役とは全然違う役だったので、そこへの不安もありました」と率直な気持ちを吐露。「でもトータルではワクワクが勝ったかな」。
確かにこれまで目黒が演じてきた役どころは、本人いわく「クール目な役が多かった」。しかし、今回演じるハルは、“世界一のワガママ男”と称されるキャラクターで、まったく真逆な人物。「どっちかって言うと不器用寄り」だという目黒自身の性格とも異なる。「(自分には)あんな場をバーッと回したりできるようなコミュニケーション能力がないし、常に自信のあるキャラクターだなって。自分は最近やっと徐々に自信を持ててきたなっていうくらいで、そんな“よっしゃ!”っていう感じの自信MAXなタイプではないので。そういうところはうらやましいなって思います」。
しかし、「だからこそ普段の自分はそうじゃないけど、そういう人になれるっていうところがお芝居の楽しいところだなって」と醍醐味も感じている。
役作りにあたっては、「原作をすごく読みまくった」そう。「『トリリオンゲーム』という作品の答えは全部そこに載っているじゃないですか。たくさん見て、それを生身の人間がやるってなった時に、“どうリアルさを足すか”っていうバランスを自分の中で探りながら役作りをしている感じです。原作に戻って、人間がやる意味をどう足すか、どれくらい足すかっていう調整ですね」。
ハルのビジュアルに関しては、「骨格とか顔の系統は似ているかな」と明かす目黒。「作品をやらせてもらえるっていうリスペクトがすごくあるので、メイクさんとかスタッフさんたちと、漫画を見ながら、“このままこうしすぎてしまうと、ちょっとリアルな普段いる感じにならなくなっちゃう。でもハルのこういうところは再現したい”って相談しながら作り上げています」とこだわり十分だ。
「襟足の長さとかもすごく長いじゃないですか。その長さをどのくらいにするのか、襟足は絶対に再現したい、でもさすがにここまで長いと、リアル社会では面接で落とされるよなと考えたり…。演じていくにあたって、リアルさみたいなバランスも考えつつ、でもハルだったらこれくらい欲しいなって、ギリギリまで攻めてます」と自信を見せる。
◆主演にも気負いなし 期待集まる現状には「長くは続かないと思ってる」
初の連ドラ単独主演についての思いを聞くと、「あんまり、主演だからこうしないとっていうのはない」ときっぱり。「『わたしの幸せな結婚』でもそうだったんですけど、まだまだ自分には学ぶことがあるので、学びに行くっていう感じです。とにかく一生懸命やればいいかなと」と気負いはない。「一生懸命やって、それを誰かが見てくれていて上がっていくかもしれないし、とにかく自分は一生懸命やるだけですね」。
過去の作品で共演した座長の姿から学んだことを尋ねると、「(『教場II』で共演した)木村(拓哉)さんは現場でずっと風間教官のままでいらっしゃいました。(ドラマ後)何かの番組でSnow Manと木村さんで共演させていただくときに、楽屋へ挨拶に行かせていただくと、ドラマの現場の木村さんとは全然違ったんです。風間教官の木村さんしか知らなかったので、普段違うんだってことを知って、『あ! ということは、ずっと現場に風間教官でいてくださったんだな』と気づきました」と、共演者が演技に集中できるようにとの木村の気配りに感動したと振り返る。
また「(映画『月の満ち欠け』で共演した)大泉(洋)さんも、監督さんと細かい部分まで“ここはこうじゃないかな?”とずっとお話をされていて。そういう姿をたくさん見て、勉強になったし、大事だなと感じたので、自分ももし迷ったり、腑に落ちてないことがあったりしたときには、先輩たちはああしていたな、大泉さんみたいに監督としっかり話に行ったほうがいいなと思っています」。
俳優としての評価も急上昇し、周囲からの期待も集まる現状には、「あんまり続くものでもないなって思っている」との意外な答えが。「いろいろやらせてもらえている今は精一杯頑張りたいなとは思っています。もちろん今回演じるハルと同じく、常に上を目指していく、その気持ちは持っています。
忙しい日々を送る目黒だが、貴重なオフタイムでハマっていることを尋ねると、「最近新ジャガを食べるのにハマっていて(笑)。それに情熱を燃やしています」とお茶目な答えが。「めっちゃ簡単で。ラップにくるんでレンジでチンする。めっちゃハマってます。塩コショウとかマヨネーズをかけて食べるのが、一番おいしいんです」と笑顔。
「今の時代とか世の中じゃなかなか言いたくても言えない気持ちとかもあると思うんですけど、そういうのもハルが代わりに言ってくれる気持ちよさもあるし、ハルとガクのペアがどこまでいくのかとか、ちょっと心理戦みたいなところだったりとか、私も僕も会社でこういうような目標持ってみようかな、口にしてみようかなって思えるような1話になっていると思うし、そういう『トリリオンゲーム』になっていると思います。1話は絶対に見てください!」と自信。これまで見たことのない目黒蓮の姿とその先の進化をワクワクしながら見届けたい。
金曜ドラマ『トリリオンゲーム』は、TBS系にて7月14日より毎週金曜22時放送。