10年前、日本テレビ系で2013年7月期ドラマとして放送された『Woman』。坂元裕二によるオリジナル脚本の本作は、不慮の事故で夫に先立たれたヒロイン・青柳小春(満島ひかり)が、2人の子どもと共にさまざまな人たちと関わり合いながら人生を築いていく社会派ドラマ。

同じ坂元脚本による2010年のドラマ『Mother』に続きヒットした本作は、国外でリメイクもされた。今回はそんな『Woman』のキャストの現在を振り返りたい。

【写真】10周年の『Woman』 小春の長男・陸を演じた子役は14歳に!

■ 満島ひかり

 ヒロインの小春を演じたのは満島ひかりだった。10代の頃、7人組ユニット「Folder」(のちに5人組のFolder5に改組)に「HIKARI」名義で参加していた満島は、並行して女優としても活動を開始。グループ活動休止後の2010年、石井裕也監督による映画『川の底からこんにちは』に主演して注目を集め、本作で民放連続ドラマ初主演を飾った。その後も坂元脚本の人気ドラマ『カルテット』(TBS系)に参加するなど、トップ女優として活躍を続ける。
石井監督と2010年10月に結婚したが、2016年の年明けに離婚。2018年3月にはそれまで所属していたユマニテから独立し、現在はフリーとして活動を続けている。

■ 鈴木梨央

 小春の長女・望海(のぞみ)を演じたのは、当時8歳だった鈴木梨央だ。同学年の芦田愛菜に憧れて子役の世界に飛び込んだ鈴木は、この年1月スタートのNHK大河ドラマ『八重の桜』で綾瀬はるか扮するヒロインの幼少期を演じて注目されていた。本作での演技も評価された鈴木は、翌2014年1月にドラマ『明日、ママがいない』で芦田との共演を果たす。2015年1月には『お兄ちゃん、ガチャ』で連続ドラマ初主演、2019年3月公開の映画『こどもしょくどう』で映画初主演を務めた。
そのほか、2015年から女優の吉田羊と母娘役を演じる大塚製薬「ポカリスエット」CMは、これまでに第19弾を数える。

■ 高橋來

 小春の長男、陸を演じたのは高橋來だった。『Woman』では当時4歳で主人公の息子役を演じ、愛くるしい顔と演技力の高さで話題を集めた。その後も子役として活動を続けており、2022年10月末をもって所属していたテアトルアカデミーを卒業しているが、現在も俳優として活動中。来月10日放送のドラマ『軍港の子~よこすかクリーニング1946~』(NHK総合)に出演することが発表されている。先日にはインスタグラム上で 「撮影中切れなかった髪 やっと切れたーーーー」とさっぱりしたヘアスタイルを披露している。


※「高橋來」の「高」は正式には「はしごだか」

のちに『民王』『シン・ゴジラ』『カルテット』で大ブレイクする俳優も!

■ 小栗旬

 ヒロイン・小春の亡くなる夫・青柳信を演じたのは小栗旬だった。2000年代にドラマ『ごくせん』(日本テレビ系)、『花より男子』(TBS系)などの学園ドラマを中心に人気を馳せ、20代でトップ俳優に登りつめた小栗。昨年2022年には主演を務めた大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK総合ほか)が大絶賛を受けた。私生活では2012年3月にモデル、女優の山田優と結婚。2人の間には4児が誕生している。今年6月に、所属事務所のトライストーン・エンタテイメントの2代目代表取締役社長に就任することが決定した。


■ 二階堂ふみ

 小春の母・紗千と再婚相手の娘で、小春とは父親違いの妹にあたる植杉栞を演じたのは二階堂ふみ。2012年公開の映画『ヒミズ』、『悪の教典』での演技によりこの年第36回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞して注目されることとなる二階堂。その後も『ヒミズ』の園子温監督作品の常連となる。演技の活動以外にも2016年からは2年間『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)「グルメチキンレース・ゴチになります!」のレギュラーメンバーを務めたほか、雑誌「POPEYE」(マガジンハウス)などでの文筆活動、さらにモデルのモトーラ世理奈を被写体とした写真集で写真家デビューを果たすなど活動は多岐にわたる。今月からはドラマ『VIVANT』(TBS系)に出演中だ。

■ 高橋一生

 難病を患うこととなる小春の担当医・澤村友吾を演じたのは高橋一生だった。
子役から活動を開始し、ジブリ映画『耳をすませば』の天沢聖司役の声を担当していたことでのちに話題になる高橋だが、本作以後も俳優として着実にステップアップ。2015年のドラマ『民王』(テレビ朝日系)でのクールで毒舌家な公設秘書役で注目を集めると、2016年公開の映画『シン・ゴジラ』、2017年放送のドラマ『カルテット』で人気を決定的なものにした。今年5月には自身の主演ドラマの劇場版『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』が公開された。