ウェス・アンダーソンが監督・脚本を務めた映画最新作『アステロイド・シティ』より、“アステロイド・シティ”で起こった、“忘れられない夏の7日間”の物語を切り取った新30秒予告編が解禁された。また、サエキけんぞうら著名人からの絶賛コメントも到着した。



【動画】ジェイソン・シュワルツマン、スカーレット・ヨハンソン、トム・ハンクスら豪華キャストが集結 映画『アステロイド・シティ』30秒予告編

 本作は、『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)でアカデミー賞4部門を受賞し、『犬ヶ島』(2018)でベルリン国際映画祭銀熊賞受賞。その独特な世界観で観客を魅了し続けるウェス・アンダーソン監督の最新作。原案はウェス監督と盟友ロマン・コッポラの共作。脚本はウェス監督が単独で務め、彼特有の世界観に満ちた一作となっている。

 時は1955年、米南西部に位置する砂漠の街アステロイド・シティ。いん石が落下してできた巨大なクレーターが最大の観光名所であるこの街に、科学賞の栄誉に輝いた5人の天才的な子供たちとその家族が招待される。子供たちに母親が亡くなったことを伝えられない父親、マリリン・モンローをほうふつとさせるグラマラスな映画スターのシングルマザー。それぞれがさまざまな思いを抱えつつ授賞式は幕を開けるが、祭典の真っ最中にまさかの宇宙人到来?

 今回の30秒予告編では、「宇宙人」の出現で巻き起こる大騒動が捉えられている。期待と不安を抱えながらどこかこの非常事態を楽しんでいるような風景。大人たちにも、子供たちにとっても忘れられない夏の7日間になることは間違いないだろう。

 いまだ明かされない宇宙人の姿、そして彼の目的とは? たくさんの謎が好奇心をくすぐる本作。ぜひ子供に戻った気持ちで、1955年の“アステロイド・シティ”で起こった、“忘れられない夏の7日間”の物語に期待が高まる。


 さらに、各界の著名人から絶賛コメントが到着。

 芸人/映画・ドラマ評論の大島育宙は「さすがにウェス・アンダーソンすぎる。前作『フレンチ・ディスパッチ~』で“らしさ”は限界突破したかと思い込んでいたが、もっとウェス・アンダーソンな領域があったとは!」とウェス節満載の本作に驚きの声を寄せた。

 さらに、サエキけんぞうは「これが本当のアメリカ? 会ったことのない原色のヤバい50年代。それはデヴィッド・バーンも描けなかったオカしな真実の物語(トゥルー・ストーリーズ)だ」とコメント。映画アクティビストのDIZは「ウェス・アンダーソン監督に限界はないと証明した驚異的な作品」と本作への高評価を裏付けるような言葉を寄せた。

 ほかにも、よしひろまさみちなど、多数著名人からコメントが寄せられている。

 映画『アステロイド・シティ』は、9月1日より全国公開。

 著名人のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■大島育宙(芸人/映画・ドラマ評論)

 さすがにウェス・アンダーソンすぎる。前作『フレンチ・ディスパッチ~』で“らしさ”は限界突破したかと思い込んでいたが、もっとウェス・アンダーソンな領域があったとは!
彼の映画が一作でも好きな人は必見。ますます自由にユーモラスに、アイロニカルに、思索的に、図式的に。
「頭の中をそのまま映像化するのが上手い映画監督ランキング」のワールドレコードを更新し続けていく彼を目撃できるのが楽しい。

■北村道子(スタイリスト)

 ウェス・アンダーソンの脳内映像をアダム・ストックハウゼンが完璧にビジュアルで変換させた逸品である!

■サエキけんぞう(作詞家・アーティスト)

 これが本当のアメリカ? 会ったことのない原色のヤバい50年代。それはデヴィッド・バーンも描けなかったオカしな真実の物語(トゥルー・ストーリーズ)だ。超一流俳優達が、がんクビを揃えて抱腹絶倒に語るのは、危ない危ない米国のリアル、深層、御開帳なのだ!

■高橋ヨーコ(写真家)

 グリーンでブルーの空、低くて乾いた土地。ここは何年も自分が出会いたかった街ではないか? いけどもいけども辿り着けなかった理想の場所に、なんとしても行かねばならない。但し滞在は短めに。

■DIZ(映画アクティビスト)

 ウェス・アンダーソン監督に限界はないと証明した驚異的な作品。ウェスの世界には脇役はいない。個性豊かなキャラクターを通して人生を色んな角度から描き、どんな出来事も肯定できる心の豊かさを与えてくれた。

■山田ルキ子(映画ライター・シンガーソングライター)

 砂漠の街もウェスの手に掛かればカラフルな宇宙になってしまう。痺れる構図で描かれた、ちょっと切ない人間模様。1950年代のアメリカは何かが起きそうで、空を見上げたんだ。
隕石も鳥も人間たちも全てが愛おしい。

■よしひろまさみち(映画ライター)

 宇宙開発時代を舞台に、すべてをウェス色に染めた未知との遭遇。豪華な顔ぶれによる芝居合戦はカラフルで濃く、まさかの宇宙人の登場からは笑いがいっぱい。

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