10月22日は、1958年に誕生した日本初のカラー長編アニメーション映画『白蛇伝』の公開日にちなんで「アニメの日」に制定されている。10月も後半に入って『葬送のフリーレン』(日本テレビ系)や『SPY×FAMILY season2』(テレビ東京系)などの話題作がスタートする中、今期はアニメファンならずともタイトルを聞くだけで興味が湧く“クセ強”な作品も豊作。

ここでは編集部が厳選したおすすめ3作品を紹介したい。

【写真】豚に転生して欲望ダダ漏れに! アニメ『豚のレバーは加熱しろ』豚&ジェス

■今期の異世界転生もの、最注目は“豚”!? 『豚のレバーは加熱しろ』

 今月8日からTOKYO MXほかでスタートしたのは、超異色のファンタジーアドベンチャー『豚のレバーは加熱しろ』。本作は第26回電撃小説大賞《金賞》を受賞した逆井卓馬(著)、遠坂あさぎ(イラスト)による電撃文庫(KADOKAWA)の同名小説が原作だ。

 冴えないオタクの“俺”は、豚のレバーを生で食べて腹痛に襲われ意識を喪失。その後、異世界に転生したと思ったらなんとただの豚になっていた。豚小屋で泥にまみれる俺を助け出したのは、天使のように優しいジェス。
俺は、人の心を読むことができる“イェスマ族”として生まれ過酷な運命を背負わされた彼女とともに旅に出る。

 現代の日本から異世界へと転生し豚になってしまった主人公の声を担当するのは『おそ松さん』の新一松や『ブルーロック』の雷市陣吾を演じた松岡禎丞。俺を世話する美少女・ジェス役には『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』でヒロイン・三日月閑を演じた楠木ともりがキャスティングされている。

 豚になってしまったオタクの俺と、心優しい美少女ながら若干の“Sっ気”をはらんだジェスのコンビネーションが笑いと感動を生み出す本作。放送が始まるとSNS上には「めちゃくちゃにおもしろかった! 豚のこの先を見たいと思うことになるとは」「ジェスは可愛いし、性格も良い理想的な美少女や~」などの声が寄せられている。

■双子の兄弟が“1人”として復讐に燃える…のに笑える? 『ミギとダリ』

 『坂本ですが?』で知られ今年8月に急逝した佐野菜見さんの同名コミックを映像化した『ミギとダリ』は今月2日からAT‐Xほかで放送がスタート。


 物語の舞台は、1990年の神戸市北区。アメリカ郊外の町をモデルに作られたニュータウン、オリゴン村で暮らす子どものいない園山夫妻は、養護施設から金髪の美少年・秘鳥を養子に迎える。しかし秘鳥は“1人”ではなく、双子の兄弟“ミギとダリ”。兄弟の狙いは母親を殺した犯人を見つけ出し復讐すること。そのために2人はすり替わりながら真相に迫っていく…。

 と、ここまで読むと本作のジャンルがミステリーやピカレスクロマンだと思う人がいるかもしれない。
しかし本作の特筆すべき点は“緊張と緩和”が絶妙に効いたコミカルな描写の数々。サスペンス調の映像&音楽の中で、ミギとダリが大真面目に繰り広げる“入れ替わりギャグ”が視聴者を魅了。ネット上には「サスペンスなの!? コメディなの!? 何とも表現しがたい物語www」「このアニメ物凄く笑えて面白いwww」「想像と180度違うノリだったけど面白すぎて笑いが止まらなかった」といった称賛が集まっている。

■100回失恋した少年が急に超モテモテに 『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』

 8日からTOKYO MXほかでスタートした『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』(略称『100カノ』)は、『週刊ヤングジャンプ』で連載中の新感覚ラブコメディ。

 中学で100回の失恋を経験した愛城恋太郎は、高校でこそ彼女がほしいと願うべく訪れた神社で恋の神様と遭遇。神様は恋太郎に“高校で出会う運命の人は100人いる”と告げられるものの“運命の人と出会った人間はその相手と愛し合って幸せになれなければ死んでしまう”と付け加える。
高校に進学した恋太郎を待ち受けていたのは、彼に恋心を抱く美少女たち。彼は次々と出会うことになる“運命の人”と誠心誠意向き合うべくほん走する…。

 はからずも失恋100回からモテ男へ進化したことに困惑する恋太郎と、彼のハートを射止めようと次から次へと猛烈なアプローチを仕掛ける美少女たちの攻防をハイテンションかつコミカルに描いた本作。前代未聞のハーレム系ラブコメディに、放送後SNS上には「ずっと笑ってたくっそ面白い」「マジで最初から大爆笑」「ガチで面白いアニメ」などのコメントが相次いでいる。