『ポケモン』を原案に、テレビ東京と株式会社ポケモンがタッグを組んで制作する初のオリジナルドラマ『ポケットに冒険をつめこんで』(テレビ東京系/10月19日より毎週木曜24時30分)。本作の主人公・赤城まどかを演じるのは、幼少期からほとんどの『ポケットモンスター』シリーズを通ってきたというポケモン好きの西野七瀬。
【写真】変わらない“なぁちゃんスマイル”がかわいい西野七瀬
◆予想していなかった『ポケモン』のオリジナルドラマ 企画書を読んで「あぁ、なるほど!」
本作は夢を追いかけ上京した主人公が、20年ぶりにプレイし始めた『ポケットモンスター 赤』を通じて成長していく姿を描く世界初の“ポケモンヒューマンドラマ”。
西野が演じるまどかは、学生時代から憧れていたクリエイターを目指して、東京の小さな広告代理店に転職。夢と現実の間で悪戦苦闘の毎日の中、ふとしたことから20年ぶりにプレイし始めた『ポケットモンスター 赤』には、人生にとって大切な何かが詰まっており、生活に変化が起きていく。
――本作のオファーを聞かれた時の感想はいかがでしたか?
西野:『ポケモン』がドラマになるとは全く予想していなかったので、どんな内容なのか気になりましたが、企画書を読んで、「あぁ、なるほど!」となりました。完全に『ポケモン』の世界観のドラマをやるのかな?とちょっと思っていたのですが、このバランス感というか、こういう描き方になるのか~とすごく楽しみになりました。
――演じられるまどかというキャラクターの印象はいかがですか。
西野:言動とかは、“THE 主人公”という、私自身とはそんなに似ているところはないかなと思うのですが、テンション感やセリフまわしは、自分に近い感じがあります。
まどかは人のために考えて、考えるだけじゃなく、何か行動を起こせる人なので、そこがすごいなぁと思いました。仲間を大事にしていて、会社のチームのために、お仕事はもちろんお仕事以外の部分でも、問題があれば一緒に解決しようとしたり、何か自分にできることはないかと思う人なんです。先頭に立って引っ張って1人で突っ走るというよりは、周りからも刺激を受けつつ、周りを気に掛けることができる人なのかなと思いました。
◆『ポケモン』はBGMも最高「懐かしすぎてちょっと泣きそうに」
――実際にドラマ内で『ポケモン』をプレイしたときはどんなお気持ちでしたか?
西野:私もゲームボーイをリアルに持っていて、『ポケモン』も兄のおさがりでやっていたので、1話でまどかが久しぶりにプレイするシーンは、懐かしい!と思いながら演じていました(笑)。
――『ポケモン』の魅力はどこにあると思われますか?
西野:なんだろう…。個人的には、図鑑を埋めるのが好きでポケモンを集めていくのが好きなんです。結構難しいですし、1シリーズで2種類出て、どちらかにしか出ないポケモンがいたり、特殊な進化をするポケモンがいたりするのですが、それを1匹ずつ集めて図鑑を埋めていくというのが私のお気に入りの『ポケモン』の遊び方なんです。
一番やっていたのが『ポケットモンスター ルビー・サファイア』というシリーズで、クリアした後もずっと遊んでいました。ポケモン図鑑を開くと鳴き声がするんですけど、画面を見ずにランダムで押して、鳴き声だけ聞いて「あ、これは〇〇だ!」と当てる遊びをずっとしていました(笑)。
――西野さんの「ポケモン愛」がひしひしと伝わってきます(笑)。
西野:『ポケモン』はBGMもすごくいいんです! 公式のYouTubeでこれまでのゲームのサウンドが公開されていて、それを移動時間に聴いたりしています。初めて聴いた時には、懐かしすぎてちょっと泣きそうになったりして。中学生くらいの時に『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』を持っていたので、その音源を聞いた瞬間に全部思い出すというか…。家でお母さんが夕ご飯の準備をしてる時にリビングで寝ころがってやってたな~とか、どこに出かけるにしてもニンテンドー3DSを持ち歩いていたな~とか、そういう思い出がよみがえってくるんです。同じように思ってる人はいっぱいいるんだろうなってポケモン社さんに感謝しました。
――好きなポケモンのタイプはあったりしますか?
西野:かわいいよりも、かっこいいポケモンのほうが好きかもしれないですね。
――では、ご自分をポケモンにたとえると、どのポケモンでしょう。
西野:えぇ! 難しい、考えたことなかった…。でも、ポケモン好きな友達に、私は何も言ってなかったんですけど、「なぁちゃんは、フライゴンだよね」と言われて、すごくうれしかったことがありました。数百匹といる中で、自分が好きなポケモンなんだ!って(笑)。
◆来年迎える30代は高校生の時から憧れ「すごく楽しみ!」
――タイトルに“冒険”とありますが、“あれは冒険だったな”というエピソードはありますでしょうか。
西野:お仕事と関係ないんですけど(笑)、友達と海外へ久しぶりに旅行に行ったんです。行きも帰りも飛行機は1人だったので、初めて1人で乗り継ぎをして。英語もまったくできないので緊張しながらだったんですけど、ワクワクもして冒険感がありました(笑)。たまに搭乗口の変更とかあったりするじゃないですか。そういうのがあったら怖いな、何かトラブルがあったら自分ひとりの力じゃどうしようもできないだろうなってスリルを味わえて、楽しかったです(笑)。
――(笑)。
西野:「もう5年か、早いな」というのもありますし、本当にいろんな経験ができて、グループの中にいた時とはまた違う、一人になって生まれた責任感であったり、世界が広がった感じもあります。いろいろな作品と出会うことができて、すごくいい時間をずっと過ごせているような感覚があります。
――その中でターニングポイントを挙げるとすると、どんなことになりますか?
西野:最近は作品が途切れることなく続いているので、ここで、というよりは、1作品1作品終えるごとに、自分の中で学んだこととかがあって、それをちゃんと持って次の作品に移っていけている気がしています。簡単なものは1つもないので、毎回“どうしよう”と悩んだりしながら、新しい現場でスタッフさんとチームになって1つの作品を作って、ということを重ねていく中で、少しずつ自分の中で、どういうことで悩むのかが分かってきたり、少し余裕を持って視野を広く現場でいられることができてきたり、その積み重ねですね。
――今年の5月に29歳となられて、来年には30代を迎えられます。
西野:高校生の時からずっと30代って楽しそう、と思っていて、ようやくその高校生の時に憧れていた30代に突入できるんだな、といううれしい気持ちがあります。このお仕事は大人の方と接することが多いので、「30代、楽しみなんですよね」と言うと、「めっちゃ楽しいよ!」「40代はもっとだよ!」って言ってくださることがあると、“今、20代をそのために頑張ろう”とより思えたような気がしています。20代は大変なことのほうが多いんじゃないかと感じることもありましたが、ここで揉まれていろいろと経験した土台があったら、30代がよりすごく楽しくなるんじゃないかと思っていました。“20代に頑張ってきてよかった!”と思えるような30代になったらいいなって思っています。
――また新しい西野さんの姿を拝見することを楽しみにしています。では最後に今回のドラマを楽しみにされている皆さんにメッセージをお願いします。
西野:『ポケモン』のドラマということで、楽しみにしてくださっている方も多いと思うのですが、毎話ゲームのシーンもあり、それを受けて現実のまどかたちも成長していったりと、どちらとも楽しめる要素があります。小ネタもいろんなところにあったりして、『ポケモン』が好きな方もあまり知らないという方も楽しめると思うので、ぜひいろんな方に見ていただきたいです。
(取材・文:編集部 写真:高野広美)
木ドラ 24『ポケットに冒険をつめこんで』は、テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送にて10月19日より毎週木曜24時30分放送。BSテレ東、BSテレ東4Kにて10月24日より毎週火曜24時放送。