映画『スタンド・バイ・ミー』や『マイ・プライベート・アイダホ』で知られるリヴァー・フェニックスが23歳の若さで亡くなってから30年。リヴァーの妹と母が彼を偲び、メッセージを発表した。



【写真】母が共有したリヴァーのモノクロ写真

 1993年10月31日に、薬物の過剰摂取により、この世を去ったリヴァー。母のアーリン・“ハート”・フェニックスが、息子の命日にインスタグラムを更新し、メガネをかけたリヴァーのモノクロ写真を公開。「リヴァーが23歳で亡くなってから、今日で30年になります」と綴り、彼が5歳のときに、友人がいじめにあっている姿を見て書いたという歌を紹介し、「彼は暴力に立ち向かう言葉を持ち、世界を変えるために、自分の持つ名声を利用する勇気を持った人でした」と綴った。

 「人権や動物の権利、女性の権利、法の正義、環境保護など、正すべきものがあれば何であれ、彼は問題を是正しようと関わりと持ちました。“リヴァーはどう生きるべきか人に諭すのではなく、自ら手本を示したり、アートを通じて人々を勇気づけることで、自分の役割を果たそうとする人だった。寛大さ、魂、情熱、彼の人間性そのものだった”と、娘のレインは名言します」。


 「彼は当時の世界の有様に打ちのめされていましたが、違いこそあれ、今も世界中で人間同士が戦争をしています。あらゆる分野で才能が集まり、進歩しているにもかかわらず、我々の良い部分や人命を破壊し続ける、この大きな問題を解決する策を見いだせていないことに、今日の多くの若者と同様、息子も困惑していることでしょう」。

 そして、「我々はいつになれば、命と共通するヒューマニティを称えるために、分断を是正し、修復に向かい、平和の文化で平和を導くだけの勇気が持てるのでしょう。まだ遅くはありません」と締めくくった。

 レインも同じくインスタグラムにて、メッセージ映像を投稿。「30年前の今日、この世を去った兄リヴァーの生涯を称え、祝福したいと思います」と語り、「兄は地球と動物、そしてすべての人を気にかけていました」と続ける。


 「一人の行動が世界に変化をもたらすと、兄は本当に信じていました」と話し、ありし日のリヴァーの映像を紹介。「大きく、価値あることも、小さなことから始まります。僕らはひとつ。自分の場所で役割を果たそう」とメッセージを送った。

 またレインはこの投稿で、ファンによるリヴァーのアートを紹介。「リヴァーのファンの皆さんに深い感謝を! リヴァーを描いてくださった素晴らしいアーティストの皆さん、ありがとうございます」とキャプションで綴り、母同様愛と平和を訴えた。


 リヴァーには、レインのほかに3人のきょうだい、リバティ、サマー、そしてホアキン・フェニックスがいる。ホアキンはルーニー・マーラとの間に生まれた長男に、リヴァーと名付けているほか、2020年にアカデミー主演男優賞を獲得した際は、スピーチでリヴァーが10代だった頃に書いた「愛をもって救済に向かえ。平和はあとからついてくる」という歌詞を引用した。

引用:「Heart Phoenix」インスタグラム(@heartsphoenix)
「レイン・フェニックス」インスタグラム(@rainjphoenix)