日本が世界に誇る技術や発明は数多くあるが、そのなかでも屈指の人気を誇っているのがゲームだ。「ポケモン」「マリオ」など、世界中で愛されているキャラクターも数多く生み出してきた。

多くの人を魅了するゲームだが、中には芸能人が主人公になった「タレントゲーム」と呼ばれるものも。名作と呼ばれるものからクソゲーまで数多く登場している。今回は、実はゲームの主人公になっていた芸能人たちを紹介しよう。

【写真】元人気アイドルや芸人も! 実は“ゲーム”になっていた芸能人

■「森口博子のクイズでヒューヒュー」

 歌手でタレントの森口博子を主役にしたゲーム「森口博子のクイズでヒューヒュー」。1995年にタイトーがアーケードゲームとして発売したもので、森口博子がクイズ番組の出題者となり、プレイヤーが回答していく内容だった。

 ○×クイズや4択問題などかなり本格的なクイズゲームで、熱中した人も少なくなかった。
この「森口博子のクイズでヒューヒュー」は、タレントの岩井由紀子が登場した「ゆうゆのクイズでGO!GO!」の後継作になる。「ヒューヒュー」というワードが、平成初期を感じさせる。

■「中山美穂のトキメキハイスクール」

 1987年に任天堂のディスクシステムゲームとして販売された「中山美穂のトキメキハイスクール」。当時人気アイドルだった中山美穂を主人公とした恋愛シミュレーションゲームだ。内容は偽名を使って中学校に転校してきた中山と恋愛をするというもので、コマンド形式で中山の機嫌を取りながら恋愛を進めていくというものだった。

 特筆すべきはその難しさ。
中山との会話のなかで登場する選択肢を正確に回答しなければならず、誤った選択をすると即ゲームオーバーとなる。アイドルと恋愛できるという斬新な企画、さらにゲーム中電話番号が表示され、そこに電話をすると中山の声を聞くことができるなどプレイヤーを楽しませる要素が散りばめられたゲームだったが、そのまえに難しさに心が折れたプレイヤーも少なくなかったようだ。

安室奈美恵の懐かしゲームが人気アニメOPでオマージュされていた?

■「Digital Dance MIX 安室奈美恵」

 セガが製造販売したゲーム機「セガサターン」から販売されたゲーム「Digital Dance Mix安室奈美恵」。オープニングで安室奈美恵のミュージックビデオが流れる、曲に合わせてゲームキャラになった安室が踊る、さまざまなミニゲームを楽しむことができるなど、安室ファンにとってはたまらない作品となっていた。

 セガサターンはプレイステーションと同時期に販売されたゲーム機で、プレイステーションの後塵を拝する結果となったが、「Digital Dance Mix安室奈美恵」を購入するためにセガサターンを購入した人もいたそう。完成度が高かったことや、ミュージックビデオや楽曲を楽しむことができることから、安室ファンのなかには、現在も大事に保管している人もいるようだ。


 また、今年3月まで放送していた人気アニメ『異世界おじさん』のオープニングで、本作をオマージュしたシーンが登場。安室に変わって「おじさん」が華麗に踊る映像は、元ネタを知らない世代の間でも話題を集めた。

■「ラブセン~V6とヒミツの恋~」

 2021年11月に惜しまれつつ解散したアイドルグループ・V6の実写写真を利用したスマートフォンゲーム「ラブセン~V6とヒミツの恋~」。V6を攻略できる乙女ゲームとして2013年にリリースされると爆発的な人気となり、GREEが選ぶ「GREE Platform Award 2013」の恋愛ゲーム最優秀賞を受賞した。2016年に作品の配信が終了したが、内容に対するプレイヤーからの評価は高く、エックス(旧ツイッター)では「またやりたい」「復活してほしい」「あれを超える乙女ゲームはない」などの声が上がっている。

■スーパー野田ゲーWORLD「信 ~NOBU~」

 『M‐1グランプリ2020』で優勝したマジカルラブリー。
ボケ担当の野田クリスタルはゲーム作品を独自にプログラミングして、「野田ゲー」としてリリースしている。そんな野田が千鳥・ノブから100万円の出資を受けて作ったのが、スーパー野田ゲーWORLDに収録されているゲーム「信 ~NOBU~」。ノブが主人公となり、襲ってくるモンスターを倒していくというアクションゲームだった。

 野田同席のもとこのゲームをプレーしたゲーム好きの陣内智則は「なんかに似てるのと思ったら魔界村に似てるわ」と指摘する。野田も「ついにバレましたか。一発やられるとパンツ一丁にやられるシステムは魔界村です」と告白。
製造元のカプコンから許可は取っているとのことだった。