歌手で俳優の福山雅治の代表作とも言えるミステリードラマ『ガリレオ』(フジテレビ系)の第1シーズンが、7日から再放送。本作の魅力を語る上で欠かすことができないのが、福山演じる主人公・湯川学をはじめとした個性的な登場人物たち。

ここでは湯川とともに事件解決に挑むヒロインの女性刑事、ヒロインとバディを組む男性刑事、監察医をフィーチャー。第1シーズンから第2シーズンへバトンタッチしたキャラクターを紹介したい。

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 7日からフジテレビの「ハッピーアワー」(毎週月曜~金曜/13時50分放送)で再放送されるドラマ『ガリレオ』は、東野圭吾の同名ミステリー小説が原作。福山演じる変人でありながら天才的な頭脳を持つ物理学者・湯川が科学的な検証と推理で不可思議な事件を解決へ導く姿を描いていく人気シリーズだ。2007年に第1シーズンが放送され、2013年には第2シーズンがオンエア。このほかにもスペシャルドラマや3本の劇場版も製作されている。


■ヒロインの刑事:柴咲コウ→吉高由里子

 記念すべき第1シーズンで柴咲コウが演じたのが、ヒロインとなる女性刑事・内海薫。彼女は交通課時代に65人もの痴漢を捕まえたという記録を持って捜査課へ転属。先輩刑事の草薙(北村一輝)から湯川を紹介されたことをきっかけに、湯川に捜査協力を求めることに。湯川が科学的根拠や理屈を重視するのに対して、薫は“刑事の勘”や感情に基づいて行動しがちな直情タイプ。その一方で薫にはウソや演技が上手いというユニークな設定が与えられていて、海外ドラマのエピソードをモチーフにした作り話をしつつ涙を流して同情を誘うという大胆な行動に出ることも。そんな彼女が徐々に湯川を理解していき“相棒”として食らいついていく様もこのドラマの醍醐味(だいごみ)と言える。


 本作のヒロインとなる女性刑事だが、第2シーズンでは薫から吉高由里子演じる岸谷美砂へバトンタッチ。美砂は法学部卒業のエリートで、警視庁へ入庁して2年目で警部補へ昇進したいわゆる“キャリア組”。海外研修へ行くことへなった内海から直々に湯川の担当に指名される。そんな優秀な美砂はプライドが高く“超”が付くほどの自信家。自分より下だと認識した人物には年齢問わずタメ口で話すといった“生意気”エピソードも。自他ともに認めるエリートである反面、推理に苦手なようで、自信たっぷりに披露した事件の見立てが穴だらけだったりといったチャーミングな一面もある。


ヒロインの先輩刑事は演技派芸人が歴任した

■ヒロインの先輩刑事:品川祐→ハライチ澤部

 『ガリレオ』シリーズでは、女性刑事とバディを組むことになる先輩の男性刑事役で人気お笑い芸人が登場。第1シーズンではお笑いコンビ・品川庄司の品川祐が、薫のバディとなる弓削志郎を演じた。志郎は薫とともに捜査を進めるものの、彼女の推理や事件の見立てを聞き入れないことも多く、見込み捜査をしてしまったり、被疑者に高圧的な態度で尋問してみたりと劇中ではコメディ・リリーフ的な役割を果たすキャラクターだ。

 第2シーズンでヒロイン・美砂とバディを組む先輩刑事・太田川稔を演じたのは、お笑いコンビ・ハライチの澤部佑。稔もまた後輩・美砂の推理に耳を貸さないことが多いものの、逆にタメ口でやり返されるなど、先輩の威厳があまり感じられない。第1シーズンの志郎の役回りをさらにコミカルにしたような人物である反面、鋭い勘を持ち合わせていて、第2シーズンではたびたび彼の勘が事件解決への突破口を切り開くことにもなる。


■監察医:真矢ミキ→安原マリック勇人

 近年の刑事ドラマやミステリー作品で欠かせない職業と言っても良いのが監察医。第1シーズンには真矢ミキ演じる監察医・城ノ内桜子が登場。東京都監察医務院に所属する桜子は、理系同士ということから湯川とも意気投合し、彼のことを親しみを込めて「ガリレオ先生」と呼んでいる。遺体保存用冷蔵庫に自分が食べるためのお菓子やスイーツを保管しているという豪胆な性格。

 第2シーズンでは、桜子に代わって東京都監察医務院監察医のアイザック(安原マリック勇人)が登場。とにかく口が達者なアイザックを演じていた安原は、俳優ではなく芸能プロダクションのマネージャーが本職という変わり種のキャストだ。