俳優・伊藤英明が主演して大ヒットを記録した『海猿』シリーズの第1作劇場版『海猿 ウミザル』が公開されて、今月で20周年。若き海上保安官たちが厳しい訓練を積み、人命救助のエキスパートである潜水士として成長していく姿を描いた本作には、多くの若手キャストが出演し、その後も活躍を続けている。
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本作は『ブラックジャックによろしく』、『特攻の島』などで知られる漫画家・佐藤秀峰による同名原作を実写化したもの。実は2002、2003年にNHKでも単発テレビドラマ化されているが、2004年に伊藤を新たに主人公に迎えて第1作となる本作『海猿 ウミザル』が公開された。本作の興行収入は17億円だったが、その後、フジテレビで放送された連続ドラマがヒットし、のちに公開された劇場版3作はいずれも70億円を超える大ヒットを記録している。
■ 伊藤英明
主人公の一等海上保安士・仙崎大輔を演じたのは伊藤英明だった。公開当時は28歳。前述したように、本作はのちにドラマ化もされたほか、劇場版の続編も作られ、伊藤はトップ俳優の仲間入りを果たした。正統派な役以外にも映画『悪の教典』で演じたシリアルキラー、一方で一昨年公開の映画『KAPPEI カッペイ』でデニムに短パン姿の主人公などコメディもこなすなど、演じる役柄は幅広い。2014年に一般女性と結婚。2015年には第1子の長男、2019年に第2子の長女が誕生している。
■ 加藤あい
本作のヒロイン、ファッション雑誌編集者・伊沢環菜を演じたのは加藤あいだった。公開当時21歳。
■ 伊藤淳史
仙崎が最初にバディを組み、救助活動中に命を落としてしまう一等海上保安士・工藤始を演じたのは、伊藤淳史だった。公開当時は20歳。子役時代から活動し、バラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげです』(フジテレビ系)のコーナー「仮面ノリダー」のチビノリダー役で知名度を上げた。その後も、仲村トオルとダブル主演を務めた『チーム・バチスタ』(関西テレビ)シリーズなど多くの主演作を抱える。今年1月には、主演ドラマ『離婚しない男-サレ夫と悪嫁の騙し愛-』(テレビ朝日系)が話題を呼んだ。
のちに「最もセクシーな俳優」として大ブレイクしたイケメン俳優も
■ 青木崇高
一等海上保安士・渡辺マサヤを演じたのは、青木崇高だった。公開当時は24歳。本作以後、2007年に貫地谷が主演した『ちりとてちん』でヒロインと結婚する落語家・徒然亭草々役を演じて知名度を上げた青木は、2012年から佐藤健主演の映画『るろうに剣心』シリーズで人気キャラクター・相楽左之助役でハードなアクションをこなし、はまり役に。
■ 斎藤工
一等海上保安士・田所慎二を演じたのは斎藤工だった。公開当時は22歳。本作以後、忍足侑士を演じた『ミュージカル テニスの王子様』シリーズで2.5次元俳優として頭角を現すと、2014年にドラマ『昼顔』(フジテレビ系)で上戸彩演じる人妻の不倫相手を演じ、「色気がすごい」「セクシー」と世間から注目を集め、「いま最もセクシーな俳優」として一躍ブレイクした。「齊藤工」名義で映画監督としての顔も持ち、昨年には窪田正孝主演の映画『スイート・マイホーム』を監督した。現在は木村拓哉主演ドラマ『Believe-君にかける橋-』(テレビ朝日系)に出演中だ。
■ 村田充
三等海上保安正・川口淳を演じたのは村田充だった。公開当時は26歳。本作以降、『仮面ライダー響鬼』(テレビ朝日系)、『仮面ライダーキバ』(同)など複数の平成仮面ライダーに出演していることでも知られる。