『24時間テレビ47』のスペシャルドラマ『欽ちゃんのスミちゃん ~萩本欽一を愛した女性~』(日本テレビ系/8月31日21時すぎ放送)より、萩本欽一役で主演する伊藤淳史の会見が行われ、“欽ちゃん”熱演の裏側を明かした。
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日本のエンターテインメント史を塗り替えた偉大なコメディアン・萩本欽一(欽ちゃん)と、大スターに寄り添い続けた妻・澄子(スミちゃん)。
今作のストーリーついて伊藤は熱い想いを込めて語る。「萩本さんは言わずと知れた真のスーパースターで、芸能界の中でも大御所中の大御所。僕にも“演じさせていただく”という思いがあります。台本をいただいたときも恐れ多い気持ちでした。でも、読み進めていくうちに面白さに引き込まれ、こんなことがあったんだ!という驚きもあり、何よりも本当にすごく泣けました。初めて台本を読んだ時に、こんなに泣けると思ったことがないくらい、泣きました。台本を読んだ時の感動は忘れられません」。
本作は、萩本欽一が芸人を志し、浅草の劇場からそのキャリアをスタートさせた少年が、次々とチャンスをつかんで「視聴率100%男」とうたわれるほどの大スターになる…という、日本の芸能史上でも類を見ないサクセスストーリーであり、一方で、あまりプライベートを公にしてこなかった伝説のコメディアンの秘めたラブストーリーでもある。
欽ちゃん本人は自らのことを「夫としては…最悪でしょ」「誕生日も結婚記念日も旅行行ったこともゼロだし…」とぼやいていたが、伊藤には欽ちゃんとスミちゃんの夫婦の形はどう見えたのか。
「皆さんが知っている欽ちゃんも描いていつつ、皆さんが全く知らない欽ちゃんの姿も描かれているので、驚きもあり、笑いもあり、感動もあります。
ちょっと変わった、でもあたたかい夫婦の形。伊藤は、スミちゃん役の波瑠とともに、どのように表現しているのだろう。欽ちゃんとスミちゃんの2人を表現するバディとして、伊藤は波瑠への感謝を語る。
「波瑠さんは、もう本当に『スミちゃん』なんです。この人が本当にスミちゃんだったんじゃないかって思うほどに。波瑠さんのお芝居は、欽ちゃんはきっとこんな風に背中を押してもらえていたんだなと思わせてくれる。スミちゃんが『行ってらっしゃい』って送りだしてくれるシーンがあるんですけど、お芝居をしていて、僕もスミちゃんに応援されている気持ちになりました。欽ちゃんもこんな風に、応援してもらっている気持ちになったんだろうなと。本当に素敵な女優さんだと思いますし、待ち時間も気さくに明るく楽しくお話しさせてもらっているので、どんどんあたたかい空気感が作れて、それが芝居にも表れていると感じます。
共演者やスタッフのおかげで欽ちゃんを表現できていると謙遜する伊藤だが、その伊藤こそ、熱意ある芝居に共演者やスタッフから賞賛がやまない。中には、欽ちゃんにそっくりだ!との声も。いったい伊藤は、どのように「欽ちゃん像」を形作っていったのだろうか。
「僕は40代で、世代としては、欽ちゃんといえば、仮装大賞で司会をしている壮年期の欽ちゃんのイメージが強かったのですが、今回、コント55号とか昔の資料を拝見して、僕が生まれる前の欽ちゃんの、まさにアクティブでキレキレな面も知り、そちらも大切に演じました。また、今回共演した若手俳優さんの中に欽ちゃんと共演されている方がいて、細かい仕草をかなり教えていただきました。お辞儀をする時の手の形とか、口調とか、ほかにも照れる仕草をよくされるそうなので、芝居の中に入れたりとか…ちょっとしたところで表現できたらいいなと思って演じています」と明かす伊藤。
「萩本欽一さんは、皆さんが知ってる方。皆さんの心の中にあるイメージをもし崩してしまうようなことがあったらいけない!と思いながら日々演じていて、今までに経験したことのないような重圧というか、責任みたいなものを自分で勝手に背負っています。でも現場の皆さんがすごく助けてくださるので、後悔をしないように思い切り演じていこうと思っていますし、共演者の皆さんも大好きな方たちばかりなので、ワンシーンワンシーン台本に描かれているような素敵なシーンを作るということを全うできるように、集中力を持って演じています」と続けた。
会見中、何度も、台本に胸をうたれたこと、そして萩本欽一を演じる重圧を感じながらも、生き生きと演じ切る矜持を見せた伊藤。その熱のこもった演技と、胸が熱くなるストーリーに期待が高まる。
24時間テレビ47スペシャルドラマ『欽ちゃんのスミちゃん ~萩本欽一を愛した女性~』は、日本テレビ系にて8月31日21時すぎ放送。