ダニー・ボイル監督、アレックス・ガーランド脚本による映画『28年後...』より、おびただしい数の頭蓋骨や人骨が積み上げられた不気味な塔“ボーン・テンプル”を描いた特別ポスターが解禁された。
【写真】ただならぬ様子…“ボーン・テンプル”を築いた博士ケルソン(レイフ・ファインズ)
本作は、アカデミー賞監督ダニー・ボイルとアカデミー賞ノミネートの脚本家アレックス・ガーランドがタッグを組み、徹底したリアリティーと臨場感を追求して描いた<人間>と<感染者>の命がけのサバイバル・スリラー。
人間を一瞬で凶暴化させるウイルスがロンドンで流出し、多くの死者を出した恐怖のパンデミックから“28年後”…。今もなおイギリス本土ではウイルスが蔓延し、人間としての理性を失った凶暴な感染者で溢れ、感染を逃れたわずかな<人間たち>は強制隔離を余儀なくされている。
命を守るため海を隔てた小さな孤島に逃れた<人間たち>は、見張り台を建て、武器を備え、身を潜めて暮らしていた。ある日、島で暮らす主人公ジェイミー(アーロン・テイラー=ジョンソン)と、島から一度も出たことがない12歳の息子スパイク(アルフィー・ウィリアムズ)は、ある“極秘任務”を実行するため島の外へ向かい、“人間が人間ではなくなった”感染者だらけの恐怖の世界に足を踏み入れていく――。
解禁となった特別ポスターに描かれているのは、ボイル監督が本作で全世界に向けたメッセージ「メメント・モリ(死を忘れるな)」の想いが込められた“ボーン・テンプル”だ。不気味で強烈なビジュアルの“ボーン・テンプル”は、凶暴な感染者だらけの本土で<感染者>と共に生きる博士ケルソン(レイフ・ファインズ)が、25万本以上の骨と5500個もの頭蓋骨を積み上げて築いたもの。彼は「人間は必ず死ぬ。感染者もそうでないものも、死者は皆同じなのだ」と聖職者のように死者を分け隔てなく敬っており、この骸骨の塔はその信条を具現化している。
“ボーン・テンプル”は、リトアニア北部シャウレイ郊外に無数の十字架が立ち並ぶ「十字架の丘」や、イギリス・ロンドンに描かれた新型コロナウイルスによる死者約15万人分のハートマークが刻まれた追悼壁など、死者の記憶を刻んだ実在のランドマークを彷彿とさせる。本作においても、それらと同様に象徴的な舞台として描かれている。
またポスターには、少年スパイクが“骸骨の塔”に登り、頭蓋骨を掲げている様子が描かれている。
映画『28年後...』は、6月20日より全国公開。