「ローリング・ストーンズの女」アニタ・パレンバーグがS・ヨハンソンの声で蘇る　ドキュメンタリー『アニタ反逆の女神』公開決定

第76回カンヌ国際映画祭クラシック部門で上映されたローリング・ストーンズのミューズとして知られるアニタ・パレンバーグのドキュメンタリー映画『CATCHING FIRE： The Story of Anita Pallenberg（原題）』が、邦題を『アニタ 反逆の女神』として、10月25日より全国順次公開されることが決定。日本版メインビジュアルが公開された。【写真】スカーレット・ヨハンソン、『ジュラシック・ワールド』プレミアで共演者にキス ローリング・ストーンズのミューズであり共作者、女優、モデル、ボヘミアン・ロック・シックを生み出したファッションアイコン、そして愛情深い母親でもあったアニタ・パレンバーグ（1944～2017）。1960年代から70年代の文化や風俗に多大な影響を与えた彼女の、波乱に満ちた人生が明らかになる。 彼女は1965年ストーンズの公演を観に行き、リーダーのブライアン・ジョーンズと恋に落ちる。横恋慕するキース・リチャーズ、映画で共演したミック・ジャガーも彼女のとりこに。ブライアンの死後、キースとの間に3児をもうけるが、末っ子を生後10ヵ月で亡くす。ドラッグの問題もあり、逃げるように引っ越しを繰り返すファミリーには、さらなる決定的な悲劇が待っていた。しかし、嵐の渦巻く地獄からアニタは不死鳥のごとくよみがえる。 本作では、本人の死後に発見された未発表の回顧録の言葉（声：スカーレット・ヨハンソン）を用いながら、息子マーロン、娘アンジェラ、そして彼らの父キース・リチャーズが、愛おしくも痛切な家族の秘話を明かす。さらに、2025年1月30日に亡くなったミックの恋人であり、アニタの親友でもあったマリアンヌ・フェイスフルや、アニタを崇拝するケイト・モスらが、彼女の影響力のとてつもない大きさと深さを語る。 未公開のホーム・ムービーや家族写真から浮かび上がる、ストーンズと過ごした激動の日々とその後の年月。アニタ・パレンバーグは、常に状況に立ち向かい新しい価値観を創造する女性だった。 出演者には、アニタの回顧録の言葉を朗読する「アベンジャーズ」シリーズで知られる俳優スカーレット・ヨハンソンのほか、かつてのパートナーであるキース・リチャーズ、息子のマーロン・リチャーズ、娘のアンジェラ・リチャーズ、そして1990年代を代表するスーパーモデルのケイト・モスらが名を連ねる。 また、『ブリキの太鼓』でカンヌ国際映画祭パルム・ドールおよびアカデミー賞外国語映画賞を受賞した映画監督フォルカー・シュレンドルフ、著名な画家バルティスの息子スタニスラス・クロソウスキー・ド・ローラ、ローリング・ストーンズのメンバーであるブライアン・ジョーンズやミック・ジャガーも登場。 さらに、俳優・作家・政治活動家など多彩な顔を持ち、戦後アメリカ文化の象徴ともいえるジェーン・フォンダ、ビート・ジェネレーションを代表する詩人・作家・政治活動家のアレン・ギンズバーグ、アメリカを代表する現代美術家ジャスパー・ジョーンズ、そして1960年代のポップアートを牽引し、スタジオ自体がカルチャー発信地となったアンディ・ウォーホルなど、アニタの幅広い交友関係を証明する人物たちが顔をそろえる。彼らの証言や背景に映し出される映像から、当時の社会や文化が鮮やかに浮かび上がるのも本作の大きな魅力のひとつだ。 監督は、アレクシス・ブルームとスヴェトラーナ・ジル。息子マーロン・リチャーズが母に捧げるべく製作総指揮を務めた。 今回公開された日本版ビジュアルは、本国版の写真を使用したもの。ファッションアイコンらしく、アニタのファッションセンスと美しさが際立つビジュアルとなっている。 映画『アニタ 反逆の女神』は、10月25日より全国順次公開。