アメリカの20世紀を代表するロック・アイコンでシンカーソングライター、ブルース・スプリングスティーンの若き日を描く映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』(11月14日公開)より、ジェレミー・アレン・ホワイト演じるスプリングスティーンが名曲「明日なき暴走」を熱唱する姿などを捉えた場面写真が解禁された。
【写真】ジェレミー・アレン・ホワイト演じるスプリングスティーン
1973年のデビュー以来、今もなおローリング・ストーンズ、ポール・マッカートニーと同列の現役で、最も象徴的なロック・アイコンとして君臨し続けるブルース・スプリングスティーン。
そんな彼の若き日を描く本作の原作は、2023年に発表されたウォーレン・ゼインズの小説「Deliver Me From Nowhere」。第82回アカデミー賞(R)で主演男優賞・歌曲賞に輝いた『クレイジー・ハート』(2009)のスコット・クーパー監督が、原作者のゼインツと脚本を共同執筆して作り上げた。『ボヘミアン・ラプソディ』の20世紀スタジオが新たに放つ感動のドラマだ。
最大のヒットアルバム「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」の前夜、1980年代のニュージャージー。世界の頂点に立つ直前、スプリングスティーンは、成功の重圧と自らの過去に押し潰されそうになりながら、わずか4トラックの録音機の前で、6枚目のアルバム「ネブラスカ」に吹き込むため、たった一人、静かに歌いはじめる。ヒットチャートも栄光も求めず、ただ心の奥底から掘り出した“本当の声”を、孤独と痛み、そして創造の原点とともに刻み込んだ――。
ブルース・スプリングスティーンを演じるのは、ジェレミー・アレン・ホワイト。ホワイトはTVシリーズ『一流シェフのファミリーレストラン』でゴールデングローブ賞テレビ部門主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)を3年連続、エミー賞主演男優賞(コメディ・シリーズ部門)を2年連続受賞している。
マネージャー、ジョン・ランダウ役には、映画『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』(2024)で悪辣な弁護士ロイ・コーンを怪演し、2025年のアカデミー賞、ゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネートされたジェレミー・ストロング。
ガールフレンドのフェイ・ロマーノ役に、オーストラリア出身の注目女優オデッサ・ヤング、父親役にはNetflixシリーズ『アドレセンス』で話題のスティーヴン・グレアム。そしてドラマ『ブラック・バード』でエミー賞・ゴールデングローブ賞テレビ部門最優秀助演男優賞受賞のポール・ウォルター・ハウザーが、サウンドエンジニアのマイク・バトランを演じている。
本作は6月に予告編が公開されると大きな反響を呼び、世界最大規模の賞レースを予想・分析するサイト「GOLD DERBY」が、「COLLIDER」、「Variety」など全米の権威あるサイト16名の担当記者によるアカデミー賞(R)ノミネート予想作品リストを発表。16人中11名が本作を最有力候補作品に挙げている。
また、米のエンタメ&ポップカルチャーサイト「Decider」は「この予告編は、すでに『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』オスカー受賞の可能性を示唆している。はたして、この作品でジェレミー・アレン・ホワイトは初のアカデミー賞受賞を果たすことになるのだろうか」とコメント。「Variety」のオスカー予想では、作品賞とマネージャー役のジェレミー・ストロングを助演男優賞にリストアップ。「AWARD WATCH」は作品賞のほか、主演男優賞と助演男優賞(ジェレミー・ストロングと父親役のスティーヴン・グレアム)、スコット・クーパーを監督賞候補に挙げている。
今回解禁された場面写真は、ジェレミー・アレン・ホワイト演じるスプリングスティーンが右手を挙げて、「俺たちみたいな根無し草は、走るために生まれてきたんだ」と名曲「明日なき暴走」を熱唱するカット、穏やかな表情のスプリングスティーンがマネージャーのジョン・ランダウ(ジェレミー・ストロング)と打合せをしている場面を収めている。
映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』は、11月14日より全国公開。