映画『ワン・バトル・アフター・アナザー』のワールドプレミアが、米ロサンゼルス・ハリウッドのTCLチャイニーズIMAXシアターにて現地時間9月8日(日本時間9月9日)開催され、主演のレオナルド・ディカプリオ、共演のショーン・ペン、ベニチオ・デル・トロ、チェイス・インフィニティ、テヤナ・テイラー、そしてポール・トーマス・アンダーソン監督が集結した。
【写真】ファンに応じるレオナルド・ディカプリオ
アンダーソン監督が脚本も務め練り上げた最新作は、逃げる側と追いかける側、それぞれが三者三様に入り乱れる壮大なチェイス・バトル。
平凡ながらも冴えない日々を過ごす元革命家のボブ(レオナルド・ディカプリオ)。ある日突然、最愛の娘(チェイス・インフィニティ)がさらわれ、生活が一変する。異常な執着心でボブを追い詰める変態軍人“ロックジョー”(ショーン・ペン)。次から次へと襲いかかる刺客たちとの死闘の中、ボブに革命家時代の闘争心がよみがえっていく。ピンチの時に現れる“センセイ”(ベニチオ・デル・トロ)の手を借りて、元革命家として逃げ続けた生活を捨て、戦いに身を投じたボブ。彼と娘の運命の先にあるのは、絶望か、希望か、それとも――。
ワールドプレミア当日、1300人を超えるファンと約50台の報道カメラが詰めかけたレッドカーペットにレオナルド・ディカプリオが到着すると、大歓声が沸き起こった。髪をオールバックに固めダークスーツに身を包んだディカプリオは気さくにファンサービスに応じた。そして日本のファンに向けて「ハロー! 日本のみなさん。ぜひ映画『ワン・バトル・アフタ・アナザー』を観に来てください。映画館で会いましょう! この作品は絶対に劇場で観てください。劇場で観なくてはダメですよ!」と自信に満ちた表情でメッセージを送った。
続いて、撮影時から髪が伸びたショーン・ペンも黒のジャケットとネクタイで登場。ジャケット、シャツ、ネクタイを黒で統一したベニチオ・デル・トロは、センセイという役柄で意識したことを問われると「そうだね。どんな映画をやるときでも三船敏郎のことを考えているよ」と、日本を代表する俳優に敬意を表した。
また、本作で初の映画出演を果たし、いきなり3大オスカー(R)俳優と向き合うことになったチェイス・インフィニティーは、ディカプリオとの共演について「本当に贈り物のような経験だった。彼と掛け合いをしたり、一緒に演じられたことはとても特別なことでした。共演して学びました。彼は本当に素晴らしくて、私が新しいことに挑戦できるように気を配ってくれたし、見守ってくれました」と興奮気味にコメント。日本のファンに向けて「チェイス・インフィニティです。『ワン・バトル・アフタ・アナザー』を気に入ってくれると嬉しいです。たくさんの愛を送ってください!」とほほえんだ。
この日はさらに、カリスマ革命家役のテヤナ・テイラー、革命家仲間を演じたレジーナ・ホールらが登場し会場に花を添えた。
このワールドプレミアに先駆けてロサンゼルスのDGAシアターで行われた上映会には、2002年の映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』で初めてディカプリオとタッグを組んだスティーヴン・スピルバーグが来場。
すでに3度も本作を鑑賞しているというスピルバーグは、巨匠スタンリー・キューブリック監督作『博士の異常な愛情』(1964)を引き合いに出して、「これまでPTA(ポール・トーマス・アンダーソン)が監督したどの作品よりもアクションが満載で、何もかもが本当に素晴らしい。なんてクレイジーな作品なんだ!」と絶賛している。
映画『ワン・バトル・アフター・アナザー』は、10月3日より全国公開。