女優の伊藤沙莉が13日、都内で行われた映画『風のマジム』公開記念舞台あいさつに、高畑淳子、染谷将太、シシド・カフカ、尚玄、肥後克広、芳賀薫監督と共に登壇。“まごころ”を込めていることを明かした。
【写真】映画『風のマジム』公開記念舞台あいさつの模様
本作は、原田マハの同名小説を実写映画化。まだ沖縄のサトウキビでラム酒が作られていなかった平成の頃、平凡に生きてきた契約社員が、人と出会い、周囲の人々を巻き込みつつも、家族に支えられて夢を実現していく。主人公の成長と彼女に関わる人々の“まごころ”を描いた物語だ。
主人公・まじむを演じた伊藤は、満員の客席を見つめ「こんなにたくさん、端から端までぎゅうぎゅうに集まってくださって、本当にありがとうございます」と笑顔を見せると、先週の沖縄での先行公開後、大きな反響を呼んでいることに「とても幸せです。沖縄を舞台にした、沖縄愛が詰まった作品なので、沖縄に住んでいる方が、どんな感想を持つのかドキドキしていたんです。方言なども、沖縄の方に大変お褒めいただいて『あーよかった』と思っています」とホッとした表情を浮かべた。
そんな伊藤は、自身の演じた“まじむ”がまごころという意味であることから「いままごころを込めて行っていること」というトークテーマに「すごくありきたりかもしれませんが、ご飯を作ることは、大変まごころを込めてやらせていただいております」と回答。続けて伊藤は「まごころを込めることでおいしさが変わると思うんです」と持論を展開すると「最近は、ゴーヤの唐揚げを、まごころを込めて作りました」とエピソードを明かす。
まごころを込めて作っているとき、ちょっとつまみ食いをしたという伊藤は「やっぱり揚げたてが一番おいしいんですよね」と笑うと「夫をキッチンに呼んで、揚げながら、飲みながら…みたいな感じでやらせていただきました」と、夫の蓬莱竜太との日常の風景を垣間見せていた。
また伊藤は、撮影中に共演者の温かさにも触れたという。「今回の撮影で12月に沖縄に行ったのですが、私は温かいと思って、半そでしか持っていかなかったんです」と述べると「でも実際すごく寒くて…“終わった”と思っていたんです。その話を肥後さんにしたら、次に会ったとき、肥後さんがパーカーとロンTを買ってきてくださって。