女優の杉咲花が15日、都内で行われた映画『ミーツ・ザ・ワールド』完成披露舞台あいさつに、南琴奈、板垣李光人、渋川清彦、筒井真理子、くるま(令和ロマン)、松居大悟監督とともに出席。初めてファンクラブに入ったという“推し”の存在を告白した。
【写真】ファンクラブに入るほどの“推し”を告白した杉咲花
本作は、芥川賞作家・金原ひとみが歌舞伎町を舞台に描き、第35回柴田錬三郎賞を受賞した同名小説を、主演に杉咲を迎えて映画化。擬人化焼き肉漫画『ミート・イズ・マイン』をこよなく愛するも自分のことは好きになれない27歳の主人公の、新たな世界との出合いを描く。
この日の舞台あいさつでは、主人公・由嘉里が『ミート・イズ・マイン』を推していることにちなんで、キャスト陣の最近の“推し”についてトークを展開。杉咲は「私はガールズグループのHANAにすごく夢中です。『No No Girls』をずっと見ていて、すごく応援していて、ファンクラブにも入りました」と打ち明けた。
初めてファンクラブに入るほどの推しだというHANAを、杉咲は「努力を惜しまずにどんどん内側から発光していく姿も素晴らしい」と絶賛。さらに「あるメンバーの方が『一番大事なのは頑張ることじゃなくて、自分を大事にすることだと思います』って言ってて、人一倍努力するということがどれだけ大事かということを、きっとオーディションを通してすごく痛感してきたはずの、あの7人の女の子たちが、そんなことをファンの前に立って言えるって素晴らしいなと思って、めちゃめちゃ応援してますね」と熱弁した。
また、舞台あいさつの終わりには、杉咲が「実は今日、自分の同級生が4人も初めて舞台あいさつを見に来てくれてて」と明かし、「その内の一人が、中学に入学したての頃に、すごい離れた席からジッとこちらを見ていて『なんだろう』と思ってたら、授業が終わった後に『友達になりたいです』という手紙を渡しに来てくれて、すごいびっくりした」と友人との出会いを回顧。
「ちょっと怖いなとも思ったんですけど、でもその時にすごく関わろうとしてくれたから、14年間経った今も、こういう風に友達でいられてるんだなとかって思ったりした」と振り返り、「世界には多様な人たちがいて、いろんな特徴とかルーツを持った人たちがいると思うんですけど、その出会いの時にちょっと怖いなとかドキドキするって思うのは、ただただその人のことを知らないだけというか、自分が無知だからっていうこと、それだけで、本当は全然怖いことじゃない」と考えを伝えた。
最後には「分かり合えないこととかって、人と人同士だとたくさんあるんだと思うんですけど、それでも相手のことを知ろうとしてみたら、その人のかわいらしいところとか、嫌いになれないところとかが見つかっていくのかもなということをすごく考えさせてくれるような、エールを送ってくれるような映画になっていたらいいなと思います」とまとめ、舞台あいさつを締めくくった。
映画『ミーツ・ザ・ワールド』は、10月24日より全国公開。