『シャイニング』や『キャリー』の原作者で、「ホラーの帝王」の異名を持つ作家のスティーヴン・キングが、「本当に心に響いた」ホラー映画を明かした。

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 Peopleによると、キングがドキュメンタリー映画『チェイン・リアクションズ』の中で、1999年に公開された『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を観た時の思い出を語っているそうだ。



 当時、交通事故で入院中だったというキングは、息子ジョー・ヒルと一緒に病院で同作を初めて観たそう。「怪我の治療中で、酷い痛みを抱えており、痛み止めを山ほど服用していました。僕の記憶が正しければ、息子がやってきて、撮影機そのものにテレビモニターを繋げて観ました」。

 「観ていくうちに、登場人物の子たちが森の中に入り込み、木々やそこかしこに護符がぶら下がっている様子が観えてきた。ついに僕は『ジョー、消してくれ。これ以上見るに堪えない』と言ってしまいました。こんなこと滅多にありません」と振り返った。

 数々の名作ホラーを世に送り出してきたキングだけに、ホラー映画を観ることに関しては、「鍛え上げた」感覚を持っていると言うが、それでも、「時々、ぞわぞわさせられる映画がある」そうだ。「あの作品には、まさにぞっとさせられた」と語っている。
 
 アレクサンドル・O・フィリップがメガホンを取った『チェイン・リアクションズ』は、1974年に公開されたホラー映画『悪魔のいけにえ』がホラー映画の世界に与えた影響を掘り下げたドキュメンタリー。キングのほか、パットン・オズワルトや三池崇史、アレクサンドラ・ヘラー=ニコラス、カリン・クサマが登場し、ホラー映画について語っている。キングは『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を『悪魔のいけにえ』と比較し、「低予算かつ少人数キャストで制作」されたことと、「ほとんど素人のような映像」が共通していると指摘。
「何が起こっているのかにわかには判断できない」ことが成功のカギだと説明している。

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