現地時間12月14日に、自宅で妻とともに遺体で発見されたロブ・ライナー監督。殺人容疑で逮捕された次男ニックは、10代の頃から薬物依存を抱えていたことを公表しているが、ライナー監督はニックの依存症への過去の対応を誤ったと後悔を語っていたようだ。
【写真】3ヵ月前にレッドカーペットに勢ぞろいしたロブ・ライナー監督と妻ミシェルさん&子どもたち
現在32歳のニックは、15歳の誕生日に初めてリハビリ施設に入所し、2016年までに10回以上入退院を繰り返していたと伝えられる。ライナー監督はニックの経験を基に、著名な父と薬物依存に苦しむ息子の複雑な関係を描く『Being Charlie(原題)』(2015)を製作しており、ニックも共同脚本として関わった。
Peopleによると、ライナー監督は同作をお披露目したトロント国際映画祭のレッドカーペットで、Los Angeles Timesに対し、薬物依存の主人公チャーリーは、リハビリ施設に強制的に入所させた両親に憤慨していると説明。自分たちもニックに対し、同じ扱いをしたと明かしていたそうだ。
「ニックに、自分には効果がないと言われても、聞く耳を持たなかった。私たちは必死でした。息子の話ではなく、壁に資格書を飾る人の話に耳を傾けてしまった」とコメント。妻のミシェルさんも、「そうした人たちの影響を受けてしまった。彼らは、息子が嘘をつき、私たちを操ろうとしていると言うんです。私たちは信じてしまいました」と続けた。
また、当時出演したBUILD Seriesのインタビューでは、「愛のムチや、決まったやり方に従うべきという考えは、私に合わない」と言及。「もし、子どもが困難な経験をしているなら、親としての一番の仕事は、子どもたちの安全を守ること。
なお、亡くなったライナー監督とミシェルさんには、ニックのほか、長男ジェイクと娘のロミーがいる。また、ライナー監督は最初の妻の娘であるトレイシーを養女として迎えていた。事件のおよそ3ヵ月前、現地時間9月9日に開催されたライナー監督の遺作『Spinal Tap II: The End Continues(原題)』のプレミアでは、ジェイクのパートナーであるマリア・ギルフィランも含め、家族が勢ぞろいしていた。
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