今年公開35周年を迎えたファミリー映画の決定版『ホーム・アローン』が今夜放送の『金曜ロードショー』(日本テレビ系/毎週金曜21時)にお目見えする。クリスマスの家族旅行に置いてきぼりを食らい、おひとり様を満喫しつつ、泥棒たちを撃退する少年ケビンを演じ、大ブレイクしたマコーレー・カルキンも今や45歳! キャストの近況をチェックしてみよう。



【写真】日本公開から35年! 『ホーム・アローン』“あの頃”とその後の姿を見比べ

■マコーレー・カルキン(ケビン・マカリスター役)

 年上のきょうだいと年下のいとこに挟まれて、割を食う主人公のケビンを演じたのは、日本でも“カルキン坊や”の愛称で人気を博したマコーレー・カルキン。公開当時10歳だった彼は、本作の大ヒットで世界一有名な子役としてギネスに認定され、『マイ・ガール』(1991)や『ホーム・アローン2』(1992)などに次々出演。この数年間で、一生かかっても使いきれないほど稼ぎだしたとされるも、両親との金銭トラブルなどもあり早々に俳優業を引退した。その後はドラッグ使用や激やせが取り沙汰され、死亡説すら浮上。一時はすっかり過去の人となった。

 しかしそれも今や過去のこと! 近年少しずつインディ映画などに出演するようになり、2021年には人気ドラマ『アメリカン・ホラー・ストーリー:2つの物語』でドラッグ中毒の男娼という役どころを印象的に演じ、俳優業に本格復帰。現在公開中の『ズートピア2』では、キャトリック・リンクスリーの声を担当しているほか、先日ジャパンプレミアが開催されたばかりのAmazonオリジナルドラマシリーズ『フォールアウト』シーズン2にも出演している。2023年にはハリウッドの殿堂入りを果たし、セレモニーには今も“ママ!”“ベイビー!”と呼び合うというキャサリン・オハラが駆けつけ、懐かしの母子ツーショットが実現した。

 またプライベートでは、女優のブレンダ・ソングとの間に、2021年に長男ダコタ、2023年に次男のカーソンが誕生。殿堂入りのセレモニーでは、ブレンダに向けて「君は文字通り僕にとってすべてだ」「生きる目的と家族を与えてくれた」と涙でスピーチ。2人は2022年に婚約しており、極秘結婚したとの噂もある。

 紆余曲折を乗り越えて、今や立派なパパになったマコーレーには、ケビン少年のその後について、思いを馳せることがあるようだ。
本作の公開35年を祝う記念ツアー『A Nostalgic Night With Macaulay Culkin』を開催した彼は、『ホーム・アローン』シリーズ復帰に前向きな姿勢を見せ、続編について自らアイディアがあることを告白。シングルファーザーになったケビンが息子に締め出され、強盗の代わりにターゲットにされる構想を明らかにした。オリジナルキャストが出演する『ホーム・アローン2』(1992)の公開後、キャストを変えて続編4作品とスピンオフが製作された本シリーズだけど、マコーレーらオリジナルキャストもと、今のケビンを観られる日が来るかもしれない。

(文:寺井多恵)

 映画『ホーム・アローン』は、12月19日21時より『金曜ロードショー』(日本テレビ系)にて放送。

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