柄本佑が主演する映画『木挽町のあだ討ち』より、場面写真12点が一挙解禁された。
【写真】人々の想いが辿り着く結末とは――『木挽町のあだ討ち』場面写真ギャラリー
永井紗耶子の同名時代小説を映画化する本作は、芝居小屋を舞台に、あだ討ちの裏に隠された真実を描く江戸ミステリー。
主演の柄本佑は、あだ討ち事件の真相を追う田舎侍・加瀬総一郎を演じる。共演として、渡辺謙が芝居小屋「森田座」で謀略を巡らせる立作者・篠田金治を演じる。あだ討ちを遂げた若者・菊之助には長尾謙杜、主人を殺した男・作兵衛には北村一輝。そして、瀬戸康史、滝藤賢一、山口馬木也、愛希れいか、イモトアヤコ、野村周平、高橋和也、正名僕蔵、石橋蓮司、沢口靖子らのキャストが集結した。監督・脚本は、時代劇の名手・源孝志が務める。
公開された場面写真には、あだ討ち事件の真相を知るため江戸・森田座を訪れた田舎侍・加瀬総一郎(柄本佑)の姿をはじめ、芝居小屋の立作者・篠田金治(渡辺謙)が見せる重く含みのあるたたずまい、そしてすべての発端となった、菊之助(長尾謙杜)と作兵衛(北村一輝)がにらみ合い、もみ合うあだ討ちの瞬間が切り取られている。
父のあだを討つため、刀を振り上げる菊之助の覚悟に満ちた姿。一方で、清左衛門を手にかけ、その息子・菊之助によってあだ討ちされることになる無法者で博徒の大男・作兵衛の存在もまた、単なる“悪”として片付けられない影を物語に落としている。雪の夜に起きたあのあだ討ちは、本当に語られてきた通りの出来事だったのか—。
さらに森田座の個性豊かな面々が一堂に会し、総一郎が話を聞く場面からは、芝居小屋という場所に集った人々が、それぞれに事情と秘密を抱えて生きていることがにじみ出る。類いまれなる人たらしぶりで、木戸芸者・一八(瀬戸康史)から話を聞き出していく総一郎や、涙を流す菊之助、歌舞伎の舞台に立つ金治の姿など、あだ討ちという出来事の裏側で、それぞれが背負ってきた人生や感情の断片も写し出されている。
ミステリーとしての緊張感と、群像劇としての厚みを併せ持つ本作。
そうした人々の証言をつなぎ合わせ、見る者を真相へと導いていく存在が、主人公・加瀬総一郎だ。原作では多くを語られない人物だった総一郎は、映画では、森田座に集うくせ者ぞろいの人々と対峙(たいじ)しながら、その都度距離感を変えていく語り部的な役割を担っている。
総一郎を演じた柄本も、「(総一郎は)原作の中ではそこまで描かれていない人物ではあるんですけど、とにかく謙さんはじめ、曲者揃いの方々と対峙するところがあって。それぞれの個性がでかすぎて、それぞれ違う映画を撮っているんじゃないかと思うぐらいでした」と語り、「癖の強い方々と相対して、とっても楽しくやらせていただきました」と振り返っている。
映画『木挽町のあだ討ち』は、2026年2月27日より全国公開。
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