現在公開中の映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』は、パンドラを愛する主人公ジェイク・サリーとその一家に、パンドラを憎むナヴィのヴァランが襲来し、かつてない“炎の決戦”が勃発するというストーリー。本作のヴィランであるヴァランを演じるのは、“喜劇王”の異名で知られるチャールズ・チャップリンを祖父に持つウーナ・チャップリンだ。
【写真】面影ある? チャップリンの孫ウーナ・チャップリン
“アバター”として潜入した元海兵隊員のジェイク・サリー(サム・ワーシントン)はナヴィのネイティリ(ゾーイ)と恋に落ち、家族を築き人類と戦う決意をする。シリーズ2作目の『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』では海へと戦いの場を移し、愛する者のために人類と対峙。退けることに成功するが、家族の命を奪われるという大きな犠牲を伴った。
続く『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』では同じナヴィでありながらパンドラを憎むアッシュ族のヴァランが人類と手を組み襲来し、かつてない“炎の決戦”が始まる。
ヴァランは昔、パンドラの調和を保つ神のような存在“エイワ”に「見放された」ことからパンドラへ復讐心を燃やしている。炎に何もかも焼き尽くされた彼女は、その憎き火を恐れるのではなく受け入れ、“炎を操る力”を身につけてリベンジへと打って出る。
ヴァランを演じるために、ネイティリ役のゾーイを徹底的に研究したと語るウーナは、その詳細をこう語る。「リハーサルルームに入って、ゾーイの動きを真似してみるんです。でも、ゾーイの動きは“心から来るもの”。
ゾーイ演じるネイティリは“エイワ”を信じており、ヴァランとは真逆の存在。“心を開く”ネイティリに対し、“心を閉ざした”ヴァラン。劇中では両者は激しく対立し、衝突していく。
敵対する役だった2人だが、現場では強い信頼関係で結ばれていたそうで、ゾーイについてウーナはこう語る。
「ゾーイは、本当に“女性にとっての姉”のような存在なんです。本当に頼れる“姉”で、それがすごく救いでした。現場に入るまで、どんな人か分からないことも多いけれど、彼女はとても励ましてくれて、前向きで、惜しみなく与えてくれる人だった。すぐに信頼関係が生まれましたし、私たちは二人とも母語がスペイン語だったので、自然と親近感も生まれたんです。そのおかげで、最初から強い親密さがありました」
さらに、「敵対する役柄を演じるというのは、とても親密な行為でもあるんです。戦うって、相手の懐に踏み込むことですから。
映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』は現在公開中。
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