染谷将太主演の映画『廃用身』より、半歩先の恐怖が倫理観を揺さぶる本予告と、静かな胸騒ぎを呼び起こす場面写真が解禁された。
【動画】『廃用身』半歩先の恐怖が倫理観を揺さぶる本予告
本作は、外務省医務官を経て、現在も在宅訪問医として活躍する久坂部羊による同名の小説デビュー作を実写化。
主演の染谷将太は、医療の限界を超えたいと力強く訴え、理想を追い求めるあまり、合理性と狂気の危ういはざまへと踏み込んでいく主人公の医師・漆原糾を演じる。
共演には、老齢期医療に革命を起こす可能性を感じ取り、漆原に本の出版を持ちかける編集者・矢倉俊太郎を北村有起哉。両脚と左腕のまひに苦しめられ、漆原の〈画期的な治療〉で人生を取り戻した岩上武一に六平直政。漆原を支える妻の漆原菊子に瀧内公美。その他、廣末哲万、中村映里子、中井友望、吉岡睦雄らが脇を固める。
本予告は、にこやかなほほ笑みにはあまりにも不釣り合いな言葉「切断」を、漆原(染谷)が口にする衝撃的な一言から幕を開ける。
異人坂クリニック院長・漆原が提唱する「Aケア」は、介護負担の軽減を目的に、老人の“不要な手足”を切り落とすという従来の価値観を揺るがす治療法。身体の一部をまるで“廃棄物”のように切断された患者たちは、「つきものが取れたみたいに体も心も軽くなった」「ここだけ若返ったみたい」と、どこか晴れやかな表情を浮かべていく。さらに「Aケア」の書籍化を持ちかける編集者・矢倉(北村)は、「本当に革命が起こるかもしれません」と期待をにじませるが、ある出来事をきっかけに状況は一変する。
「なんか恐ろしい気がしてしまって」と不安を口にする看護師、「こんな姿になるなんて、思ってなかった」と声を震わせて訴える患者家族―。
場面写真には、不穏な気配が濃密に漂う。切断された手足を想起させるゆがんだ枯れ木を抱え、不気味なほど静かにこちらを見つめる漆原(染谷)。その視線には感情の揺らぎが見えず、真っすぐさと危うさが同居する、どこか人間離れした異様さが宿る。
さらに、患者・岩上(六平)に優しく寄り添う姿、ひとりパソコンに向かい執筆に没頭する姿、踏切の前に佇む姿、編集者・矢倉(北村)と出版への期待を語る場面など、さまざまな局面での漆原が切り取られている。また、複雑な表情を浮かべる妊娠中の妻・菊子(瀧内)や、「Aケア」への不安をおずおずと口にする看護師・内野(中井)の姿も収められている。
真っすぐであるがゆえの危うさと、ふとした瞬間に垣間見える空虚なまなざしが、言い知れぬ胸騒ぎを呼び起こす場面写真となっている。
映画『廃用身』は、5月15日より全国公開。
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