“忘れ去られたヌーヴェルヴァーグの名匠”ギィ・ジル監督の没後30年を経て日本公開となる長編初監督作品『海辺の恋』より、アザーカット12点が解禁された。

【写真】『海辺の恋』からアザーカットが多数公開(12枚)

 本作は、揺れ動く若者たちの愛のはかなさを描いた自伝的作品。

短編映画『Au biseau des baisers』(1959)をいたく気に入ったフランス映画界の巨匠ジャン=ピエール・メルヴィルが資金の一部を援助し、3年の歳月を経て完成。ロカルノ映画祭で批評家賞を受賞した。

 主演のダニエル・ムースマン、ジュヌヴィエーヴ・テニエに加え、友人役としてギィ・ジル本人も同名の役で出演。さらに、監督の熱意や才能、魅力に引かれジャン=ピエール・レオ、ジャン=クロード・ブリアリ、アラン・ドロン、ジュリエット・グレコなど時代を象徴するスター俳優たちがカメオ出演していることも特徴のひとつだ。

 初の長編監督作品にして、モノクロとカラーが交差する実験的かつ挑戦的なスタイルも確立。今回解禁となったアザーカットもモノクロとカラーの2種類あり、共に映画のシーン写真としても一枚の写真としても全てが美しい、詩的な映像世界を集めた写真集のような仕上がりだ。

 ギィ・ジル監督は1996年2月3日に57歳で逝去した。生前はほとんど知られることのなかった監督だが、2000年代以降、ラ・ロシェル映画祭やルサス映画祭、シネマテーク・フランセーズなどで回顧上映が相次ぎ再評価の機運が高まった。

 映画『海辺の恋』は、4月18日より全国順次公開。

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