昭和を代表する“BUNGO”(文豪)が残した傑作短編を、将来を担うキャストと、気鋭の映像作家で描く6つの恋物語「BUNGO~ささやかな欲望~」。その中のひとつ、三浦哲郎原作の「乳房」に主演した女優、水崎綾女。
エドガー・アラン・ポーの極上ミステリー「推理作家ポー 最期の5日間」、脳を刺激する予告編解禁
「乳房」は、自分の乳房が膨らんでいく夢に悩まされる中学生の寛次(影山樹生弥)が、夜間巡視の途中に、理髪店の女主人・かな江(水崎)の豊満な乳房を覗き見してしまったことで起こる思春期の悩みと、夫を戦争に取られた人妻の心情を細やかに描く人間ドラマ。
実際の設定は29歳だったという水崎演じるかな江。「私は23歳なので、実年齢に合わせてもらったのですが、セリフ回しが年上の女性らしい言葉使いだったので、苦労しました」と語る。だが作品の性質上、あまり多くの言葉が交わされる内容ではなかったため「視線やしぐさなどに気を付けて演じましたね」とコメント。
撮影期間が“2日間”という超強行スケジュールでの撮影だった本作。さぞかし役作りなどで大変だったのかと思いきや「基本的に自分のやりたいようにやっていいよと(西海謙一郎監督が)言ってくださったので、そんなに悩むことはなかった」とのこと。また、西海監督の考えてた“かな江”のイメージと水崎の考えていたものが一緒だったということもあり「自分が考えてきたかな江のイメージで演技をしました」と言う。
作品の冒頭、水崎は、はだけた胸元から乳房が見えそうで見えないというチラリズムで男心をくすぐるセクシーなシーンがある。このシーンについて水崎は「何回か見えてしまったことがあって…(笑)」と当時を振り返る。「何回か撮影をしたのですが、“見える、見えない”ということに集中にしてしまうと演技がダメになってしまうので、“見えたらもう1回”という気持ちで気にしないように撮影を心がけましたね」と女優魂を見せる。「あのシーンがあったから、影山くん演じる男の子がドキっとする大事なシーンなので、大切に演じました」と明かした。
また、水崎は芝居の上で脱ぐ脱がないというより共演の影山との会話の方が緊張したと告白する。「中学生の頃から仕事をしていたので、大人と話す機会のほうが多かったんです。なので、何を話せばいいのかなぁと。まして年下だったので、どんなことが面白いんだろうとか考えながら話したりして…。それが一番緊張したことかもしれない(笑)」。
今作は、中学生の寛次と人妻・かな江との関係に含みを持たせた形で終わっており、観客一人ひとりに考えを委ねている。「観ていただいた人それぞれの印象でいいのかなという話を監督としていて、実際、(二人の間に)何かあったのかわからない印象にしておこうと。観る人によって(印象が)違ってもいいのかなと思います」。
本作で演じた“かな江”という大人の色気を持つ女性とは少し違い、実際は、23歳の若い女性らしい明るく華やかな可愛らしい印象を持つ水崎。今後、その魅力を発揮する場面はますます増えてくるだろう。(取材・文・写真:鈴木沙織)
「BUNGO~ささやかな欲望~」は2012年9月29日(土)より角川シネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
初主演映画「ユダ」やNHK連続ドラマ「つるかめ助産院」で見る彼女とは違い、本作ではしっとりとした大人の色気を放っていた水崎に、単独インタビューを行った。
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「乳房」は、自分の乳房が膨らんでいく夢に悩まされる中学生の寛次(影山樹生弥)が、夜間巡視の途中に、理髪店の女主人・かな江(水崎)の豊満な乳房を覗き見してしまったことで起こる思春期の悩みと、夫を戦争に取られた人妻の心情を細やかに描く人間ドラマ。
実際の設定は29歳だったという水崎演じるかな江。「私は23歳なので、実年齢に合わせてもらったのですが、セリフ回しが年上の女性らしい言葉使いだったので、苦労しました」と語る。だが作品の性質上、あまり多くの言葉が交わされる内容ではなかったため「視線やしぐさなどに気を付けて演じましたね」とコメント。
撮影期間が“2日間”という超強行スケジュールでの撮影だった本作。さぞかし役作りなどで大変だったのかと思いきや「基本的に自分のやりたいようにやっていいよと(西海謙一郎監督が)言ってくださったので、そんなに悩むことはなかった」とのこと。また、西海監督の考えてた“かな江”のイメージと水崎の考えていたものが一緒だったということもあり「自分が考えてきたかな江のイメージで演技をしました」と言う。
作品の冒頭、水崎は、はだけた胸元から乳房が見えそうで見えないというチラリズムで男心をくすぐるセクシーなシーンがある。このシーンについて水崎は「何回か見えてしまったことがあって…(笑)」と当時を振り返る。「何回か撮影をしたのですが、“見える、見えない”ということに集中にしてしまうと演技がダメになってしまうので、“見えたらもう1回”という気持ちで気にしないように撮影を心がけましたね」と女優魂を見せる。「あのシーンがあったから、影山くん演じる男の子がドキっとする大事なシーンなので、大切に演じました」と明かした。
また、水崎は芝居の上で脱ぐ脱がないというより共演の影山との会話の方が緊張したと告白する。「中学生の頃から仕事をしていたので、大人と話す機会のほうが多かったんです。なので、何を話せばいいのかなぁと。まして年下だったので、どんなことが面白いんだろうとか考えながら話したりして…。それが一番緊張したことかもしれない(笑)」。
今作は、中学生の寛次と人妻・かな江との関係に含みを持たせた形で終わっており、観客一人ひとりに考えを委ねている。「観ていただいた人それぞれの印象でいいのかなという話を監督としていて、実際、(二人の間に)何かあったのかわからない印象にしておこうと。観る人によって(印象が)違ってもいいのかなと思います」。
本作で演じた“かな江”という大人の色気を持つ女性とは少し違い、実際は、23歳の若い女性らしい明るく華やかな可愛らしい印象を持つ水崎。今後、その魅力を発揮する場面はますます増えてくるだろう。(取材・文・写真:鈴木沙織)
「BUNGO~ささやかな欲望~」は2012年9月29日(土)より角川シネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
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