全米4週連続No.1を記録し、社会現象ともいえる絶大な人気ぶりとなった映画「ハンガー・ゲーム」の日本語吹き替え版声優に大抜擢された、乃木坂46・生田絵梨花に話を聞いた。“AKB48の公式ライバル”の一員としてデビューして1年足らずにも関わらず、ハリウッドデビューを飾った生田が、ハリウッドスターとしてのエリカ・イクタを妄想してくれた。

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 「メンバーの皆も『頑張って!』と声を掛けてくれるし、全員が応援してくれています」と、乃木坂46全メンバーの期待を背に声優に挑戦した生田。映画の舞台となる独裁国家パネムでは、毎年24人の若者が殺し合いを繰り広げるサバイバルゲームが実施される。その様子は全国にテレビ中継され、スポンサーが気に入った参加者を贔屓にする。生田が声を務めるのは、そんな死のサバイバルゲームに参加するヒロインが道中で出会う、謎の少女・ルー。サバイバルゲームでは、参加者全員が自分の敵。罠を仕掛ける者、裏切る者、様々だ。ちなみに乃木坂46の内情を生田は「メンバーの足を引っ張ろうとか思う人は誰もいなくて、皆が皆を応援していて、それぞれに高め合っている」と、「逆ハンガー・ゲーム」であることを強調する。

 アフレコ収録を「学ぶことがあり過ぎて、大変だった」と振り返るが、「ドラマとかで俳優さんが芝居しているときの表情を、家のテレビで意識的に見ていました」と予習は欠かさず「セリフを読んだ自分の声を、実際に録音して聞くこともあった」という。結果的にそれは「棒読み過ぎてビックリした」ものの、いざ本番では「マイクに語りかけるのではなく、映画の中に入って登場人物に語りかけるよう意識した」と声優としての心構えは満点だった。元々声を使う仕事には興味があったそうで「今回、初めて声優に挑戦したことで、興味もより一層高くなりました」とニッコリ。それでも「手応えは感じているけれど、不安と期待という意味も込めて、今回の声優ぶりは50点くらいかな?」と控えめな自己評価を下していた。

 勉強熱心で控えめ。
図書館の好きそうな文系女子のフィーリングがあるが、ハリウッドデビューとなると話は別。「本当に大きなことだし、ハードルが高すぎて自分には全然……」と後ろ向きかと思いきや「いただけるチャンスに関しては全力投球。一つ一つを大切にしていきたい」と世界進出も視野に入れている。それではハリウッドスター、エリカ・イクタはどんな映画で誰と共演したいのだろうか?「おとぎ話の世界をベースにした物語で、共演はジョニー・デップさん」と即答しながら「私が赤ずきんちゃん役で、オオカミ男役のデップさんに食べられたい!」と妄想を爆発させる。そんな生田は、「ハンガー・ゲーム」の世界に入ったら、「絶対に勝ち残れる」との自信をみなぎらせる。「まず一目散に逃げて、最後まで隠れる」と卑怯な作戦を明かし、「それでもダメだったら、声楽が好きなので、オペラを一曲歌ってスポンサーを味方につけます」と姑息な戦術に胸を張った。

 「ハンガー・ゲーム」は、9月28日(金)より全国公開
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