宝塚歌劇団月組公演「ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-」の制作発表が19日、都内で行われた。

<フォト>宝塚歌劇団月組公演「ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-」制作発表&パフォーマンスの様子

 月組トップスターの龍真咲(りゅうまさき)、トップ娘役の愛希れいか(まなきれいか)、準トップスターの明日海りお(あすみりお)と、宝塚大劇場公演にて特別出演の花組トップスター蘭寿とむ(らんじゅとむ)、12月25日に花組から雪組へ組替え予定の壮一帆(そうかずほ)が出席。
さらに原作者の池田理代子、特別顧問・演出家の植田紳爾も参加した。

 宝塚の代表演目「ベルサイユのばら」は、1974年に初演されて大ヒットを記録。以降再演が繰り返されてきた。2014年は宝塚歌劇団100周年のメモリアルイヤーであり、99周年の宝塚は本作で幕を開ける。

 まずはパフォーマンスも行った月組の3人が挨拶。「2001年に舞台を踏んだ演目が『ベルサイユのばら』でした。強い縁を感じています。月組一丸となってお稽古に励みます」(龍)、「精一杯、取り組みます」(愛希)、「憧れの演目に出演させていただくことになり、本当に光栄です」(明日海)とそれぞれに熱い意気込みを語った。特別出演の蘭寿と壮も「宝塚の宝である作品に出演させていただくことを大変光栄に思っております」(蘭寿)、「私は外伝を含め、“ベルばら”は5回目の出演です。一度演じたことがあるからこその緊張感をパワーに変えて頑張りたい」(壮)、とコメントした。

 初演から本作に携わっている植田は「ここにいる龍ら3人が背負うようになってから、月組は大変パワフルになってきました」と口を開き、「その力をどう生かそうかと思っております。また蘭と壮の強力な応援が来ますので、組の窓を開けて空気を通して100周年に向けて、これぞ宝塚という作品を追求したいと思います」と決意を述べた。


 原作者の池田は本公演がオスカルとアンドレの役替わり公演であることに触れ、「宝塚さんも上手いことやるなと。これで最低2回は観ないといけませんね」と笑いを誘い、さらに「『ベルサイユのばら』で新しいスターさんが生まれていくことを老後の支えとしていきたいと思います(笑)」と話した。また新しい試みとしてラストに「馬車がクレーンで飛ぶ予定」と植田が明かすと、会場からはどよめきが起こっていた。

 宝塚歌劇団月組公演「ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-」は宝塚大劇場にて2013年1月1日(火)から2月4日(月)まで、東京宝塚劇場にて2月15日(金)から3月24日(日)まで公演
編集部おすすめ