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リヴァーが生きていたらどんな役者になっていただろうと、現在活躍するスターを引き合いに出して語られることがあるが、その中で挙がる俳優に「フォーブス」誌の2012年に最も稼いだ男優ランキングで1位に輝いたロバート・ダウニー・Jrがいる。そのロバートも長年、薬物、特にコカインを常用し、逮捕されて服役とリハビリを繰り返していた。
ハリウッドにはロバートやドリュー・バリモアのように、薬物やアルコールに溺れ、俳優生命の危機を迎えるが立ち直り、さらに大きな成功を手にするスターも大勢いる。だがその反面、才能を認められ出演作が目白押しの中、薬物の犠牲になり帰らぬ人となるスターもいる。違法薬物の摂取や薬物とアルコールの併用で死に至ることもあれば、処方薬への依存や過剰摂取で命を落としてしまうこともあるのだ。
●ジョン・ベルーシ
(1949年1月24日~1982年3月5日)享年33歳
米長寿人気コメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ(SNL)』出身のコメディアンだったジョンは、同じSNL出身の相棒ダン・エイクロイドと出演した『ブルース・ブラザース』(81)でカルト的な人気者に。『ゴースト・バスターズ(84)』への出演が決まっていたが、宿泊していたロサンゼルスの高級ホテル=シャトー・マーモントの自室で、コカインとヘロイン(この2つの麻薬を混ぜた注射「スピードボール」)の過剰摂取で急死。
●ブラッド・レンフロー
(1982年7月25日~2008年1月15日)享年25歳
ジョン・グリシャム原作『依頼人』(94)のトニー役で衝撃的なデビューを飾ったブラッド。以後は『マイ・フレンド・フォーエバー』(95)や『スリーパーズ』(97)など、定期的に映画に出演していたが、1998年にはコカインとマリファナの所持、2001年には未成年飲酒で逮捕。2005年にはおとり警官からヘロインを購入しようとして逮捕されるなど、トラブル続きだった。
ロサンゼルスの自宅で死亡。
●ヒース・レジャー
(1979年4月4日~2008年1月22日)享年28歳
『ブロークバック・マウンテン』(06)や『ダークナイト』(08)での演技でハリウッド・スターとしての地位を不動のものにしたと思われた矢先、『Dr. パルナサスの鏡』(09)の撮影途中で急死。
ニューヨーク・マンハッタンのアパートでマッサージ師によって発見されたヒースは、裸でうつ伏せの状態でベッドの上に倒れていたという。検視の結果、睡眠作用や鎮痛作用のある6種の処方薬、オキシコドン、ヒドロコドン、ジアゼパム、テマゼパム、アルプラゾラム、ドキシラミンの混合摂取による急性中毒死と判断された。ブラッドの悲報の一週間後だった。
『Dr. パルナサスの鏡』はヒースの死後、ヒースが演じていたトニー役をジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの三名がそれぞれ「鏡の向こうのトニー#1」「鏡の向こうのトニー#2」「鏡の向こうのトニー#3」として演じ、公開に至った。
●コーリー・モンテース
(1982年5月11日~2013年7月13日)享年31歳
記憶に新しいコーリーの悲報は、『glee/グリー』の世界的な成功により、ハリウッドのみならず世界中に衝撃を与えた。コーリーは休暇先のバンクーバーで滞在していたホテルの一室で死亡。検視の結果、ヘロインとアルコールによる混合薬物中毒死と判断された。