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本作は、革新的な活動で多方面に熱狂的なファンを持つ小説家・古川日出男が、演劇界の巨匠・蜷川幸雄に書き下ろした渾身の戯曲。
古川は「やると決めた以上、不遜な言い方だが小説家として舞台の常識には媚びないで作りたいと思い、スケールがデカいまま書きました。正直これは蜷川さんへの挑戦状です」とこれまでにない型破りな脚本になっていることを明かした。それを受けて蜷川は「なんで古川さんにお願いしたのか後悔してます(笑)。本を読みながら『これは出来ないぞ! 』『俺は降りるぞ! 』と叫びながら打ち合わせをしてます。とにかく不可能なことばかり! 」と苦労を吐露。しかし、「名優たちを怒っていればいいんだという感じがしてます(笑)。上田君は個性や自己主張が強そうだと見ておりましたので、この“暴れ馬”を乗りこなす気持ちで彼と対峙していきたい」と上田を“暴れ馬”と表現し、展望を語った。
主演の上田は「“暴れ馬”の上田です(笑)。今回久しぶりの舞台、しかも蜷川さんの演出作に初めて出させていただき光栄に思います。楽しみな気持ちがありながら多少の緊張もあるので、素晴らしいキャストの皆さんを頼りにしながら精一杯務めたい」と力強く意気込みを語った。
蜷川作品には10年ぶり2度目の出演となる井上は「今度は何を言われるのか緊張していますが、緊張をエネルギーにして何かを成し得たい」と話すと、蜷川作品の常連である鈴木も「今は大きな山を前に立ちすくんでいるような状態。(台本を見ると)頭から煙が出そう(笑)。蜷川さんの1000本ノックを覚悟しないといけない」と不安を口にした。蜷川のもとで演劇を始めた勝村は「杏ちゃん以外、女優さんはみんな年上で、うちの母親よりも年上の方が何人もいます。もしかすると年を越す前に何人か亡くなって公演が中止になるかも(笑)」とブラックジョークで会場を笑わせた。
会見終了後の囲み取材に応じた上田は「蜷川作品に出演した経験がある(V6の)岡田さんは勝手に台詞を変えて怒られたそうです(笑)。なので僕は一言一句変えないようにします」とジャニーズの先輩である岡田准一からアドバイスを受けたことを話した。また、蜷川の厳しい指導への覚悟を聞かれると「バイオレンス的な感じは慣れてますので(笑)。ジャニーズの振り付けの方もすごく厳しいですし、僕はボクシングもやってますので殴られることも余裕です(笑)」と動じる様子はなかった。
KAT-TUNのメンバーの反応については「亀梨はすごく羨ましがっていました。メンバーみんな観に来てくれると思います」と話し、「本当に羨ましいと思わせられるように、素晴らしい舞台を作り上げないといけないですね」と改めて舞台の成功を誓った。
舞台『冬眠する熊に添い寝してごらん』は2014年1月9日~2月1日までBunkamuraシアターコクーンにて、2014年2月7日~12日まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演。