主演を務める新コメディ・ドラマがアメリカで好評の俳優マイケル・J・フォックスにとって、俳優としての前途を脅かす強力なライバルはサラ・ジェシカ・パーカーの夫でもあるマシュー・ブロデリックだったようだ。

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 マイケルは11月18日(現地時間)、全米キャスティング協会が主催する第29回アーティオス・アワード(Artios Awards)でニューヨーク・アップル賞(New York Apple Award)を受賞。
Page Sixによると、その受賞スピーチで80年代に俳優を辞めてカナダに帰ろうと思っていた時期があったと明かした。

 「1982年に僕はロサンゼルスで俳優の仕事を得ようと必死でした。僕には借金があり、家の電話も切られている状態でした。ユニット式のソファをバラ売りしてお金にしようとしていたんです。カナダに戻って、兄が働いていた建設現場で釘でも拾って働くつもりでした」とマイケル。

 しかし、マイケルの人生を変える仕事に出会ったという。「『ファミリー・タイズ』のオーデションに行ったんです。製作側は(当初)マシュー・ブロデリックをキャスティングしたがっていまいた。通常は彼が最初にオーディションに行き、握手している音が聞こえてくるんですよ。いつもマシュー・ブロデリックに仕事を取られていました」。

 マイケルらしく、ジョークを織り交ぜて、苦労話を語ったマイケル。マシューは大ヒットした『ウォー・ゲーム』(83)でマイケルより一足先にスクリーン・デビューしたが、マイケルも1982年に米NBC局で放送が始まった『ファミリー・タイズ』のアレックス役で大ブレーク。
その後、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズでスターダムを一気に駆け上がった。

 ニューヨーク・アップル賞はキャスティング・ディレクターと協力してニューヨークのエンターテインメントに貢献した人物に贈られる賞。授賞式にはマイケルの別のヒット・ドラマ『スピン・シティ』の共演者リチャード・カインドや、オーランド・ブルーム、エミリー・モーティマーなども出席していたそうだ。
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