失踪した17歳の美少女の遺体が発見されたことからはじまる本格クライムミステリー『キリング/26日間』。日本では、4月2日にDVDがリリースされ、早くも話題となっている本作で、事件を捜査する“相棒”ともいうべき刑事役のミレイユ・イーノスとジョエル・キナマンが作品について語った。


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 二転三転するストーリーテリング、複雑な人間関係、登場人物それぞれが抱える深い人間ドラマが観る者を魅了。さらに、90年代に世界を席巻した『ツイン・ピークス』を彷彿とさせる物語や、1話1日で丁寧に描くリアルな捜査劇がヒットの決定打となった本作。

 主演を務めるのはブラッド・ピット主演『ワールド・ウォーZ』の妻役で注目を集めたミレイユ・イーノス。『キリング』では死体、映画『ワールド・ウォーZ』ではゾンビを相手にするなど、暗い作品への出演が続くミレイユだが、実際はかなり楽観的な性格なのだとか。

 そんなミレイユが本作で演じるのは、冷静かつ緻密な推理で捜査を進めるサラ・リンデン刑事。目が離せない展開に「後半は視聴者を惑わすためだけの要素がなくなって、新たな証拠やでディテールは全て犯人の特定に繋がっている。だから緊張感が張り詰めているのよ」と見どころを教えてくれた。サラとともに捜査にあたるホールダー刑事(ジョエル)との関係にも変化があったようで「前半ではサラが先生だったけど、後半ではホールダーが先生になっている。2人は相棒として対等になったの。でも、ホールダーは人生における先生だから、サラが学べることがたくさんあるわ」と語る。 ミレイユから“先生”と称されるホールダー刑事演じるジョエル・キナマンは、今年3月に公開された『ロボコップ』の主演に抜擢。演技力だけでなくルックスもスウェーデン出身の“北欧イケメン”として、人気急上昇中の俳優である。


 今回ジョエルは、自身とはまるで異なる役になりきるため「まずは共通点を見つけようとした。そこを取っ掛かりにして広げていったんだ」と振り返る。その共通点として挙がったのが「辛い経験をしても、ポジティブな人生観を変えないこと」。続けて、「辛い時期を経験しながら、人生に対する楽観性を失っていない。この点は僕も全く同じだから共感できた。それからキャラクターの特徴や癖を作り上げていった。僕がたまにやる癖を常にやるようにしたりしてね」とジョエルならではの役作りを明かす。

 完璧な役作りにより、やさぐれた風貌も板についたジョエル。一方のサラは優等生タイプで真逆を行く二人だが、相棒としての相性は抜群。ジョエル自身も「僕が役者としてのキャリアで培った中でもっとも素晴らしいもの」とミレイユとの関係を絶賛。「ミレイユは素晴らしい人柄で、おまけに偉大な才能を備えた女優。(制作の場面でも)僕らはいつも意見が一致していて、ライバル心とかは全くないんだ。
僕らは二人で一つのユニット。彼女と一緒に演技をすると全てをリアルに感じることができ、おかげで素晴らしい演技ができるんだ」と手放しで喜んだ。

 本作が極上のミステリーに昇華した理由は、そのストーリーもさることながら、ミレイユとジョエルの役者魂と人間性に裏打ちされているのかもしれない。

 衝撃の展開が次々と待ち受ける、本格クライムミステリー『キリング/26日間』は、好評レンタル&発売中。現在、オフィシャルサイトでは、作品の感想を投稿して「総額26万GET!キャンペーン」を実施中。
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