現在テレビ東京系列にて毎週日曜日に放送中の人気TVアニメ『遊☆戯☆王ARC‐V(アーク・ファイブ)』。本作は2000年に放送を開始して以来、高い人気を誇るカードゲームバトルをテーマにしたアニメシリーズの第5作目となる。
今回、放送開始から3ヵ月経った今の心境を、本作の主人公・榊遊矢(さかきゆうや)を演じる小野賢章に聞くことができた。

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 「あっという間だった」と、約3カ月を振り返った小野。ワンクール経ったということにあまり実感がわかなかったようで「『遊☆戯☆王』に真剣に向き合っていたからこそ、あっという間だったのかなぁ」としみじみ。

 小野演じる主人公・榊遊矢は、父のように人々を笑顔にする“エンターテインメント・デュエリスト”を目指す中学2年生。幼なじみの少女・柊柚子(ひいらぎゆず)の父が運営する「遊勝塾」でアクションデュエルの腕を磨き、「時読みの魔術師」、「星読みの魔術師」を使ったペンデュラム召喚を得意とする。

 本シリーズの原作となる『遊☆戯☆王』は、1996年から2004年まで「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された人気コミック。その後、様々な形でメディアミックス化され2000年よりTVアニメの放送がスタートし、人気シリーズへと成長した。本作が第5作目となる。

 小野はキャスティングが決まった当初、人気シリーズの主役ということのプレッシャーを「あまり感じませんでした」と述懐する。逆にワンクールを終えた「“今”のほうが、プレッシャーを感じる」と真剣な表情を見せる。「ふとした時に思うのですが、まさか僕が小学生の時からある『遊☆戯☆王』の主役を演じさせてもらえて、現在、『遊☆戯☆王』のカードにハマっている小学生たちに夢を与えるではないですけど、(自分が)そういう立場になるなんて…」と心の内を明かす。カードゲームが大前提のTVアニメであるがゆえに、アニメ以外への影響力も絶大だ。
 そのカードゲーム「デュエル」において、ワンクールの終盤では、小野演じる榊遊矢と、細谷佳正演じる超エリート・デュエリスト赤馬零児(あかばれいじ)のデュエルが放送された。小野は、この細谷とのデュエルについて「めっちゃ楽しかったです!」と目を輝かせる。また「僕の中でも、零児との戦いは衝撃でした」とも。この戦いで遊矢は、自分の想像を遥かに超えた強い相手・零児と戦い、自分しか使えないと思っていたペンデュラム召喚まで零児に使われてしまう。「もう、(零児は)ズルいですよね(笑)びっくりしましたよ」と苦笑いを浮かべる。だが、現在はそれ以上に「『これはペンデュラム召喚の完成形ではない!』とデュエルの最後に零児が言い放つじゃないですか! その先がものすごく気になります(笑)」と今後の展開のほうが気になるようだ 。

 本作では、主人公・遊矢役として14歳の中学生男子を演じている小野。だが、これまでにも映画『ハリー・ポッター』の主人公ハリーをシリーズ通して全て演じているほか、アニメ『黒子のバスケ』の主人公・黒子テツヤ役、また、映画『クジラのいた夏』では俳優として出演するなど活躍の場を広げている。小野は自身について「妥協をしない性格」と口にする。「この仕事が好きですし、結局のところ、とことんやらないと気が済まない性格なんだと思います」と語る。

 人気声優であり、俳優としても活躍。さらに歌手活動も行っている小野。
マルチに活躍するその姿から当分目が離せそうにない。

 『遊☆戯☆王ARC‐V(アーク・ファイブ)』は、テレビ東京系列にて毎週日曜日17時30から18時まで放送中。そのほか、BSジャパンにて 毎週金曜日17時から『遊☆戯☆王デュエルアワー』内で放送中。(取材・文:鈴木沙織) 
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