いまや人種・大陸と様々な壁を越え、世界的人気作となった『ドラゴンボール』。4月公開の最新作『ドラゴンボールZ 復活の「F」』では、悪役の中でも高い人気を持つフリーザが大々的にフィーチャーされる。
そんなフリーザ様が仲間のドラゴンボール芸人を引き連れ地球に降臨。「あの声を思い浮かべ、脳内アテレコしながら読むと面白さ倍増!」なインタビューを試みた。

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 「よろしくお願い致します。おやおや、私も光栄に思いますよ」。

 今日は光栄ですと挨拶すると、相変わらず丁寧なフリーザ様だが、この柔らかな物腰に騙されてはいけない。キレられては大変だ。まず地球での活動のきっかけを聞いてみた。

 「今から6、7年前ですかね。お笑いコンビ・BAN BAN BANの山本正剛さんと仲良くなって、自分の代わりに、この私フリーザが、BAN BAN BANの一員としてテレビに出てくださいと頼まれたんです」。

 この辺りの事情はBAN BAN BANの相方である鮫島ヒロミが補足する。

 「地球ではお笑い芸人の一員として活動しています。山本くんと活動することもあるんですけど、ここ最近はフリーザとの活動の方が多くて。
“フリーザ漫才”というのをやっていて、昨年はそのフリーザ漫才を毎月毎月おろしまくりました」。 そんな2人の努力が星に、いや神龍に届いたか、フリーザが大々的に登場する『復活の「F」』が春から公開となる。これは2015年はフリーザ、引いてはBAN BAN BANの年となるに違いない。そう話すと――

F:おやおや、私の下で働いてみる気はないか?
鮫:ある訳ないでしょ。あっちの方が稼いでるんだから。
F:なに!?
鮫:あんた普段フリーターじゃないですか。
F:いえ、フリーザーです。
鮫:やかましいわ。

 と、噂のフリーザ漫才がさっそく繰り広げられた。そこへ「“仕上げて来た感”がハンパないですね(笑)」と入ってきてくれたのが、インタビューに応援参戦を買って出たヤムチャ芸人バードフミヤ。

 絆の強さがうかがえるドラゴンボール芸人だが、他にもベジータ、魔人ブウ、ピッコロ、セル、サイバイマン、人造人間ら全部で13人という大所帯。集まって吉本新喜劇のような活動や、忘年会もしているというから、やはり結束は固い。


 話を戻し、映画公開という大きな追い風を受ける今年、フリーザ様に抱負を聞いてみた。

 「そうですね、“永遠の命”、ですかね」。

 いやいやいや、そういうことではなくてとボケに屈せずさらに促すと、フリーザ様からは「BAN BAN BANとして仕事が増えれば」、鮫島からは「鳥山明先生に会ったり、オフィシャルのイベントに出て行きたい」と今度は現実的な目標が返ってきた。

 一方、ヤムチャは「僕に関しては『ドラゴンボールZ 神と神』でセリフが1つだったので、次はセリフが2つあることを祈ってます」とのことで、こちらもなかなか切実であるようだ。

 ともあれ、3人が所属するアニソンイベント「アニソンディスコ」もその規模を拡大し、勢いを増加中。今年が「F」の年となるよう、最後に締めの言葉をフリーザ様に頂いた。

 「地球人のみなさん、『復活の「F」』、観ないと殺しますよ」。

 こりゃ大変、縮み上がって劇場へ急げ!(公開まだ先だけど)
劇場版『ドラゴンボールZ 復活の「F」』は4月18日より公開。(文・写真・取材=しべ超二)
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