世界中で大ヒットした映画『ダークナイト』。その舞台となったゴッサム・シティを中心にバットマン誕生前を描く話題の海外ドラマ『GOTHAM/ゴッサム』で、“ペンギン”を務めるロビン・ロード・テイラーが初来日し、「長年、日本に来るのが夢だったんだ!」と大興奮で語る日本愛についてや役作りについて語ってくれた。


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 本作は、ゴッサム・シティを舞台に、ジェームズ・ゴードン刑事の若かりし頃を圧倒的なスケールで描いたクライム・アクションドラマ。本国アメリカでは昨年9月に放映がスタートし、2014年全米批評家協会(TCA)が「最も期待の新ドラマ」として選出され、事実、第1話視聴者数は1200万人を突破し、全22話に大幅延長されるなど、全米で最も注目されている。

 インタビュー開始時「日本にようこそ!」と挨拶の言葉を贈ると、ロビンは「やっと来れた!」と大興奮。「ずっと日本に来るのが夢だったんだ。アメリカのメディアでも色々なな描かれ方をしている日本に、昔から興味があったんだ。ミステリアスな部分に惹かれる。歴史の長い独特の文化や芸術に惹かれるし、何より心のこもった歓待に感激しているよ」と初来日の喜びを満面の笑みで表現する。また、6月4日が誕生日のロビンは、一緒に来日した共演者でアルフレッド・ペニーワース役のショーン・パートウィーと偶然にも同じ誕生日だったため、一緒にレストランでお祝いもしたという。 今回ロビンが演じた、チェスの達人のような頭脳を持ちながらジャッカル並みの道徳心しか持ち合わせないサイコパスのオズワルド・“ペンギン”・コブルポット。役へのアプローチはどのようにしていったのだろうか?

 ロビンはペンギンという人物を「痛みを抱え苦悩を乗り越えてきた人物」と捉え、「本作では、ペンギンがどういう風にしてペンギンになっていったのか、今まで描かれてなかった部分が掘り下げて描かれている。役者としてのアプローチは、一人の人間として異次元的でなく三次元的に演じるように心がけた」と語る。

 また、ペンギン以外のキャラクターで演じてみたい役を聞いてみると、「ジョーカーかな」と即答。
「僕には難しいと思うけれど…。とにかく、ジャック・ニコルソン、ヒース・レジャーが演じた役だからね」とお気に入りのキャラクターであることを明かす。「ヒースの演じたジョーカーはペンギンを演じる上で参考にさせてもらっている。ジョーカーといいマンガ的なキャラクターに重みを持たせて演じていて、なかなかマネできるもんじゃない」とヒースの演技力を絶賛した。

 ゴードン刑事と、のちにバットマンとなるであろうブルース少年の友情やこれまでの「バットマン」シリーズに出てきた伝説のヴィラン(悪役)、キャットウーマン、リドラー、ペンギンたちと思われるキャラクターたちも若き日の姿で登場し、彼らの誕生秘話が今、明らかになる。(取材・文・写真:福住佐知子)

 海外ドラマ『GOTHAM/ゴッサム』は、ワーナー・ホームエンターテイメントより7月22日DVDレンタル&デジタルレンタル開始、ブルーレイ&DVDコンプリート・ボックスは9月9日発売。(ブルーレイ1万6200円+税/DVD1万4300円+税)デジタルセルは現在配信中。海外ドラマ専門チャンネルAXNで毎週月曜22時ほか放送中。
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