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清野演じる角田真弓は、吉田羊演じる助産師長の小松の右腕として出産の現場を切り盛りする助産師という役柄だ。「助産師は、妊婦さんを安心させる役割もあるので、さまざまなシーンでどういった声を掛けてあげるといいのか……などを意識していますね」と役作りを語る。
21歳の清野にとって、これまで妊娠や出産は身近な存在ではなかったというが「実は姉が妊娠していて、もうすぐ出産なんですね。だからこの話をいただいたときは、何かの縁を感じたし、今やる役なんだろうなって思いました」と不思議な巡り合わせに突き動かされたことを告白。
とは言いつつも、全く経験のない役柄。撮影前には大きな不安があったという。そんな中「出産シュミレーターというロボットで赤ちゃんの出産を疑似体験する機会があったんです」とクランクイン前に行ったリハーサルが、今回の撮影に大きな影響を与えたこと振り返る。
「陣痛もあり、(ロボットの)お母さんが声を出して、出血とかもするんですよ。それまではどこか実感を持てなかったのですが、実際自分がやってみると『無事出産させたい、助けたい』って気持ちが芽生えて……。赤ちゃんを取り上げたときは、母性みたいなものを感じました」。この経験によって「陣痛のシーンや出産のシーンで、自分の演技に自信が持てるようになりました」と貴重な出来事だったこと強調する。
また課題も見つかった。「『TOKYO TRIBE』や『ウロボロス~この愛こそ、正義。』など、これまでの作品は、シーンの中で一人芝居することが多かったのですが、このドラマは群像劇で、会話するシーンが多いんです。間とか返しがなかなかうまくいかず苦戦しています。毎回緊張するし、一つ一つすごく勉強になっています」。
この経験は清野にとって刺激的なようで「私がアクションを始めたのは『バイオハザード』のミラ・ジョヴォヴィッチを見てからなんです。夢はハリウッドでアクション映画に出ること。だから今回のように課題を見つけられる現場は楽しいし、常に吸収しようという気持ちで臨みたい」と意気込みを語る。
「この作品に入るまで、妊娠や出産に関して知らないことだらけでした」とつぶやいた清野。
連続ドラマ『コウノドリ』は、TBSにて毎週金曜日22時より放送中。