過去3度にわたってドラマ化されてきた内田春菊原作の「南くんの恋人」が、『南くんの恋人~my little lover』として、中川大志山本舞香により帰ってくる。突然、体が小さくなり、幼なじみの南くんと同棲することになるちよみ役を務める山本が、同ドラマでも見せるキュートな笑顔を振りまいた。


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 イケメンで学力優秀な南瞬一(中川)とダンス好きの元気な女子高生の堀切ちよみ(山本)は、幼なじみで初恋の仲。ある日、ひょんなことから15センチサイズとなってしまったちよみ。そんなちよみを偶然見つけた南は家に連れて帰り、秘密の同棲生活がスタートする。果たして、ちよみは元の姿に戻ることができるのか…。

 「お話しをいただいてから、過去のドラマを見ました。それで、私、ちっちゃくなっちゃうんだぁって(笑)」。
設定の核は同じだが、本作では南くんのキャラクターや展開も異なっていく。「台本を読んで純粋におもしろそうだと思ったし、これまでこんなに明るい役をやったことがなかったので楽しみでした。ちよみちゃんと私の似てる部分は、思ったことをすぐに口に出しちゃうことと、食べることが大好きなことかな」。

 実際の撮影では苦労もあった。「やっぱりちっちゃくなった状態で、感情を伝えるのって難しくて。画面に映っているのが、指くらいのサイズのときもあるんですよ。
その状態で、観ている人にちよみちゃんの感情を伝えるためには、とにかく全身を使って表現しなきゃと心がけました」。 撮影は中川のシーンを先に行った。山本は袖から一緒にセリフをやりとりし、その後、ひとりでグリーンバック撮影に臨んだ。「大志くん、撮影の後半のほうになってきたら、目線の先に完全にちっちゃなちよみちゃんが見えていたらしいです! 『もう俺、(撮影用の)人形がなくてもちよみが見えるし、動いてる』って言ってて。でも私も、グリーンバックの撮影で、最後のほうでは南くんの姿が見えてきたんです。すごく不思議な体験でした」。
興奮気味に語る山本から、女優としての着実な前進が伝わってくる。また本作では初のキスシーンも体験したが、これには「ず~っと緊張してました」と照れ臭そうなそぶりを見せた。

 今回、南くんについては、ツンデレというよりむしろ最初は冷たい雰囲気を持っている。しかし、ちよみが小さくなってからは、どんどん優しさを見せていく。「この作品を観る女の子は、キュンキュンして、みんな大志くんのことを大好きになっちゃうと思います」と断言する山本が、特にキュンキュンしたのは、南くんが机で勉強しながら寝てしまった隣で、一緒に小さなちよみが寝ているシーン。「あれは、やばいですよ! ちっちゃくなったら、好きな人の寝顔をこんなに近くで、触れられるくらいの距離で見られるんだぁって。
ドキドキしちゃった。このシーン、大好き!」とはじける笑顔で告白してくれた。

 また、部屋でのシーンも多い本作だが、プライベートでは山本本人の部屋はどんな感じなのか。「帽子やアクセサリーを壁に飾って、メガネとか可愛い瓶なんかもたくさん置いてます。それから、ライトの装飾もしていて、点けるとすごくキレイなんです! 見てもらいたいくらい。1度、見に来ますか?」。
まっすぐな瞳で尋ねてくる山本。中川のことをみんな好きになると話した山本だが、本人の天真爛漫な明るさが伝わるちよみ役で、彼女のこともみんな好きになるに違いない。(取材・文・写真:望月ふみ)

 『南くんの恋人~my little lover』は、11月9日(月)26時35分よりフジテレビ(関東ローカル)にて放送開始(全10話)。