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娯楽大作が2週目に大きく数字を落とすのはよくあることだが、コミックブックを原作にした映画で、これは『Jonah Hex(日本未公開)』と『ハルク』の69.7%に次ぐ、史上3番目の落ち込み方だったのだ。酷評された昨年の『ファンタスティック・フォー』ですら、68.2%だった。
『バットマンvsスーパーマン』は、『ジャスティス・リーグ』『ワンダー・ウーマン』などを含め、今後数作品が企画されているDCコミック・ユニバースのスタートとなる作品なだけに、完璧に華々しいニュースだけで飾りたかったところだろうが、これでややくじかれた感じが出たのは否めない。だからと言って、DCユニバースの将来に影が差したとも言えないのである。 まず、いくら69%落ちたとはいっても、そこまでですでに全世界で7億ドル稼いでいるという事実がある。前述の『Jonah Hex』は、トータルの全世界興収が1000万ドルだった。また、DCにはほかに多くのユニークなキャラクターが存在するが、今作でお披露目されたガル・ガドット演じるワンダー・ウーマンは、すばらしい反響を受けている。
映画自体に厳しい評価を下した批評家も、ガドットに関してはほとんどが絶賛を送った。
さらに、今後のほかの作品についても、別のプロデューサーを連れてくるなどして、軌道修正することもできる。『バットマンvsスーパーマン』『ジャスティス・リーグ』の監督ザック・スナイダーは、次のバットマン映画は、ベン・アフレックに監督兼主演をやってもらいたいと発言した。『アルゴ』をオスカーに導いたアフレックが監督すれば、これまでにないニュアンスや層をもつ、独自の映画が生まれるかもしれない。DCユニバースは、これから先、まだどんな方向にも行き得るのである。(文:猿渡由紀)
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