アニメーション作家・映画監督の新海誠が15日、TBSのブックバラエティ番組『ゴロウ・デラックス』に出演。今年大ヒットを記録したアニメ映画『
に関するニュース">君の名は。』を手掛けた経緯の裏話や、劇中の思い入れのある場面などを語った。

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 この日は新海が自ら執筆し、『君の名は。』制作中の2年間はほぼ毎日つけていたという制作日誌の一部を披露。その中でディズニーアニメ『アナと雪の女王』に感銘を受け、映画制作に生かしたという記録が記されており、新海は『アナと雪の女王』から物語を語るテンポ感とか、ギャグの配分を『君の名は。
』の参考にしたことを明かし、「観客を大事にしようという作り手の意思が見えるし、見習わなきゃと思いました」と語る。

 また、『君の名は。』のストーリー設定でこだわったポイントは、ヒロインの三葉が神事の場で作っていた「口噛み酒」(酒を造るための米を口に含み、唾液で発酵させて作る酒)だと明かした新海。新海曰く、「口噛み酒」はキスのメタファーであり「唾液って、十代の男の子のフェチ要素としてはたまらないものなんじゃないかと」と、こだわった理由を告白した。

 加えて、そのイメージとなった発端を「男の子って、好きな女の子の縦笛をこっそり舐めていたような子ととかいたでしょ?」と言い、すかさずMCの稲垣吾郎は慌てたように「僕はやっていないですけど…」と返答、新海は「何か声が裏返っていますね」とツッコミを入れ、笑いを誘っていた。