アカデミー賞に11度もノミネートされ、そのうち『シカゴ』『SAYURI』『アリス・イン・ワンダーランド』の3度受賞している衣装デザイナーのコリーン・アトウッド。ハリウッドを代表する衣装デザイナーである彼女が、ティム・バートン監督の最新作『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』で手がけた“キミョかわいい”(=奇妙でかわいい)衣装が公開された。


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 コリーン・アトウッドは、現在、大ヒット公開中の『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』をはじめ、数々のファンタジー作品で衣装デザインを手がけ、今やファンタジー作品には欠かせない存在となっている。

 『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』では、エヴァ・グリーン演じるミス・ペレグリンが、鳥に変身できるインブリンなことから、鳥の要素を生かしたデザインを提案。「彼女の服は、とがった肩と、ちょっとひらひらしているところが特徴なの。袖の先は変わっていて、飛べそうに見えるちょっとした飾りがついているわ」とアトウッドは明かす。

 また、ペレグリンの屋敷に暮らす“キミョかわいい”こどもたちの衣装にも彼らの能力が生かされている。宙に浮かぶ少女エマの衣装は、空気のような素材と色で作られ、鉛製の靴も“重くて古いアイロン”のように見せたいと、多数のバージョンがデザインされた。体の中に無数の蜂を飼う少年ヒューには、養蜂家のような特質を持たせ、指先から火を放ち、手でお湯を沸かすことができる少女オリーヴには、上質の黒のエナメル革製の手袋がつけられた。

 ティム・バートン監督が描く、独創的かつミステリアスな世界観はもちろん、細かなところにまで趣向を凝らした衣装にも注目してもらいたい。

 『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』は、2017年2月3日より全国公開。
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