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本作は、天才的な才能を持つ脳外科医のドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)が、交通事故によって神の手といわれた両手を失ってしまったことから、魔術の力に取り付かれていく姿を描いた物語。マッツは主人公ドクター・ストレンジの宿敵で、闇の魔術を操るカエシリウスに扮する。
マッツは満員の客席を見渡すと「たくさんの方が観に来てくれて嬉しい。10歳の頃、僕はマーベルコミックを読むこと、ブルース・リーになることが夢だった。40年後、(スコット・デリクソン)監督から電話をいただき『フライングカンフーをやらないか』と言われたときは夢がかなったと思ったよ」と感無量な表情を浮かべる。
また、本作だけではなく、現在公開中の『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』でも重要な役で出演していることに触れると「デス・スターに関しては僕の責任です。罪悪感を感じます」と、デス・スター開発の中心人物ゲイレン・アーソ役としてコメントするなど、茶目っ気たっぷりなところをみせる。さらに「デンマーク人の僕が、マーベルとスター・ウォーズという2つの大作に出演しているのはシュールに感じます。本当に感謝しています」と語った。
舞台挨拶後半には、ストレンジの魔術の師匠であるエンシェント・ワンの吹き替えを演じた樋口と、本作ほか『ハンニバル』などでもマッツの声を担当してる井上が初日のお祝いに駆けつけた。井上は「やっとマッツさんにお会いすることができて嬉しい。3年以上マッツさんの声をやらせてもらっていて、頭の中では『わたしマッツわ(待つわ)』状態でした」と発言し客席を盛り上げていた。
樋口、井上ともに、マッツに対して役柄のイメージが強く「近寄りがたい人かと思っていた」そうだが、マッツの気さくな立ち振る舞いに感激し「ナチュラルでにこやか、側にいてホッとできる方(樋口)」「いい意味でその辺にいるお兄さんみたいでフレンドリー(井上)」と絶賛していた。
そんな樋口や井上にマッツも「デンマークでも吹き替えで映画を観る文化があります。吹き替えの仕事はとてもアートで芸術的なこと。エンシェントはいにしえという意味で年をとっている役ですが、声をやられている方がこんな素敵な女性で、僕の声を当ててくれている方がこんなにハンサムだなんてとても嬉しいです」と語った。
映画『ドクター・ストレンジ』は全国公開中。
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